…と、いう訳で。
その日の昼食は、俺が自分で作ることにした。
材料だけ自警団の団員に買ってきてもらって、自警団本部のキッチンに案内された。
まぁ、キッチン…と言っても、給湯室くらいの貧弱な設備しかない上に。
「…全然使われてないみたいだな…」
「そうですね…」
全然使われていなかったらしいキッチンは、シンクに埃が溜まり、おまけに壁にカビが生えていた。
…料理の前に、まず掃除したくなってくるな。
まぁ良いや…。設備は最低限だけど、一応使えなくはないから。
「ルーチェスが見たら、大急ぎで掃除を始めようとするでしょうね」
「あぁ…。あいつは『青薔薇連合会』の誰よりも主夫だからな…」
それでいて、元皇太子なんだぜ。信じられるか?
「ともかく…作るか。ルレイア、その本を開いてくれ」
「えっ…。これ、昨日届いたルルシーのえっちな本ですよね?」
「ちげーよ…」
その…料理の本だよ。
「えぇと…『食欲がない時のヘルシーメニュー』…ですか」
「あぁ、そう…」
そういうタイトルの料理本。
ヘルシーで野菜たっぷりのメニューがらいくつも掲載されている。
お粥とかサラダとか、酢の物とか。
ブロテに見せたら、あまりのカロリーの低さにびっくりだろうな。
「…ルルシー、今食欲ないんですか?」
「え?いや…俺じゃなくてさ。お前が」
「えっ?俺ですか?」
「うん。ルレイアが…最近、あんまり食欲ないみたいだったから…」
「…」
昨日だって、晩飯食べてなかったし…今朝も。
いや、まぁそれは弁当があまりにハイカロリーだったせいでもあるんだが…。
「俺が作ったものだったら、ルレイアも少しは食欲が湧くかと思って…。…って、何だその顔」
「…ルルシー…あなたって人は…」
ルレイアの。目が。
きらきらと、それこそ『ローズ・ブルーダイヤ』のごとく輝いていた。
「…何だよ。どうした?」
「ルルシー!しゅき!」
「ちょ、抱きついてくるな!」
ここは『青薔薇連合会』じゃないんだぞ。
『青薔薇連合会』だったら、ルレイアがくっついてくるところを見られても、「あぁいつものことか」って皆軽く流してくれるけど。
…って、こんなのを「いつものこと」と認識してる方がおかしいんだけど。
一般の人が見たら、何処からどう見てもへんた、
「…何やってるの?」
「ひぇっ…」
案の定、声がして振り向くと。
ブロテが、ドン引きの表情でこちらを見ていた。
…ほらな。言わんこっちゃない。
完全に、「男同士でくっついてる変態」を見る目。
「…あのな、ブロテ。勘違いはするなよ。これはルレイアの悪ふざけで、」
「大丈夫。私は帝国自警団の団長だから。性的マイノリティにも偏見を持たずに広い心で受け入れるから」
「…だから違うんだって」
あとルレイア。何を満足そうな顔してるんだ、お前は。
そういう態度が誤解を招くんだよ。
…はぁ、もう良い。
「…それで?何だよ、ブロテ。俺に何か用か?」
やっぱりキッチン使うの禁止、って言うんじゃないだろうな?
「いや…。ルルシー卿が料理を作るって言うから…。本当に大丈夫なのかな、と思って…」
…それで、心配になって見に来たのか?
その日の昼食は、俺が自分で作ることにした。
材料だけ自警団の団員に買ってきてもらって、自警団本部のキッチンに案内された。
まぁ、キッチン…と言っても、給湯室くらいの貧弱な設備しかない上に。
「…全然使われてないみたいだな…」
「そうですね…」
全然使われていなかったらしいキッチンは、シンクに埃が溜まり、おまけに壁にカビが生えていた。
…料理の前に、まず掃除したくなってくるな。
まぁ良いや…。設備は最低限だけど、一応使えなくはないから。
「ルーチェスが見たら、大急ぎで掃除を始めようとするでしょうね」
「あぁ…。あいつは『青薔薇連合会』の誰よりも主夫だからな…」
それでいて、元皇太子なんだぜ。信じられるか?
「ともかく…作るか。ルレイア、その本を開いてくれ」
「えっ…。これ、昨日届いたルルシーのえっちな本ですよね?」
「ちげーよ…」
その…料理の本だよ。
「えぇと…『食欲がない時のヘルシーメニュー』…ですか」
「あぁ、そう…」
そういうタイトルの料理本。
ヘルシーで野菜たっぷりのメニューがらいくつも掲載されている。
お粥とかサラダとか、酢の物とか。
ブロテに見せたら、あまりのカロリーの低さにびっくりだろうな。
「…ルルシー、今食欲ないんですか?」
「え?いや…俺じゃなくてさ。お前が」
「えっ?俺ですか?」
「うん。ルレイアが…最近、あんまり食欲ないみたいだったから…」
「…」
昨日だって、晩飯食べてなかったし…今朝も。
いや、まぁそれは弁当があまりにハイカロリーだったせいでもあるんだが…。
「俺が作ったものだったら、ルレイアも少しは食欲が湧くかと思って…。…って、何だその顔」
「…ルルシー…あなたって人は…」
ルレイアの。目が。
きらきらと、それこそ『ローズ・ブルーダイヤ』のごとく輝いていた。
「…何だよ。どうした?」
「ルルシー!しゅき!」
「ちょ、抱きついてくるな!」
ここは『青薔薇連合会』じゃないんだぞ。
『青薔薇連合会』だったら、ルレイアがくっついてくるところを見られても、「あぁいつものことか」って皆軽く流してくれるけど。
…って、こんなのを「いつものこと」と認識してる方がおかしいんだけど。
一般の人が見たら、何処からどう見てもへんた、
「…何やってるの?」
「ひぇっ…」
案の定、声がして振り向くと。
ブロテが、ドン引きの表情でこちらを見ていた。
…ほらな。言わんこっちゃない。
完全に、「男同士でくっついてる変態」を見る目。
「…あのな、ブロテ。勘違いはするなよ。これはルレイアの悪ふざけで、」
「大丈夫。私は帝国自警団の団長だから。性的マイノリティにも偏見を持たずに広い心で受け入れるから」
「…だから違うんだって」
あとルレイア。何を満足そうな顔してるんだ、お前は。
そういう態度が誤解を招くんだよ。
…はぁ、もう良い。
「…それで?何だよ、ブロテ。俺に何か用か?」
やっぱりキッチン使うの禁止、って言うんじゃないだろうな?
「いや…。ルルシー卿が料理を作るって言うから…。本当に大丈夫なのかな、と思って…」
…それで、心配になって見に来たのか?


