俺は、淹れたばかりの熱々の紅茶をテーブルの上に置いた。
ここにミルクと砂糖を注いで…っと。
ティースプーンで掻き混ぜて、完成。
「はい、ルルシー。紅茶どうぞ」
俺が手ずから淹れた紅茶ですよ。しかも、ちゃんと葉っぱから淹れました。
これ飲んで落ち着きましょう。
「あのな、ルレイア…。もう少し警戒しろよ。その紅茶の葉っぱだって、何が混ぜられてるか分かったもんじゃ…」
「うん、美味しい。はいルルシーもどうぞ」
「ちょ、熱っ!カップを無理矢理押し付けるな」
だって、ルルシーが飲んでくれないから。
実力行使ですよ。
「そういう面倒なことは、とりあえずちょっと落ち着いてから考えましょう?」
「はぁ…。…お前と居ると、何だか気が抜けてくるよ…」
諦めてくれたのか、ルルシーは大人しく紅茶を啜った。
そう、それで良いんです。
「…美味い…」
「でしょう?」
ルルシーは、はぁ、と大きな溜め息をついた。
官能的で素敵ですね。
俺はルルシーと向かい合って、ふかふかのソファに座った。
「どうせ俺達、今日からしばらくここから出られないんですし、今から気を張ってたら疲れますよ?」
「それは…そうだけどさ…」
「俺はもう心配してないですよ。実際、これでもう俺達に選択肢はなくなったも同然ですしね」
「…っ!どういう意味だ?」
ルルシーはティーカップを慌ててソーサーに置いて、前のめりに尋ねた。
あれ、ルルシー気づいてなかったんですか?
「だって、そうでしょう?今頃、ルティス帝国内のありとあらゆる国境検問所で、お尋ね者になってますよ」
「…!それは…」
さっき、バスに乗って帝都から、更にルティス帝国から出ようとした時。
あれが、安全に国外に逃げる最後のチャンスだったのだ。
ブロテの話だと、俺は既に容疑者として指名手配されてしまっている。
陸路だろうと海路だろうと、最早関係ない。
「ルリシヤの用意してくれた偽造パスポートがあれば、まだ何とかなるかもしれませんが…。まぁ、いずれ足がつくでしょうね」
「…そんな…。じゃあ俺達、実質、この帝国自警団に閉じ込められたってことになるのか…?」
「さすがルルシー。ご明察ー」
「笑って言ってる場合かよっ…!」
だって、ルルシーがあんまり険しい顔をしているものだから。
ちょっと元気出してもらおうと思っただけですよ。
まぁ、今のルルシーには逆効果のようですけど。
「本気かよ…?じゃあ、もしブロテが…『やっぱり帝国自警団で保護するのやめる』って言って、俺達を外に放り出したら…」
「速攻帝国騎士団に捕まって、敢え無くお縄ですね」
「…っ…!」
しかも、こうなった以上、捕まるのは俺だけじゃない。
逃亡幇助の罪で、ルルシーも一緒に捕まりますね。
ルルシーが一緒なら、それも悪くないかなぁと思ってしまうのだから不思議ですね。
ここにミルクと砂糖を注いで…っと。
ティースプーンで掻き混ぜて、完成。
「はい、ルルシー。紅茶どうぞ」
俺が手ずから淹れた紅茶ですよ。しかも、ちゃんと葉っぱから淹れました。
これ飲んで落ち着きましょう。
「あのな、ルレイア…。もう少し警戒しろよ。その紅茶の葉っぱだって、何が混ぜられてるか分かったもんじゃ…」
「うん、美味しい。はいルルシーもどうぞ」
「ちょ、熱っ!カップを無理矢理押し付けるな」
だって、ルルシーが飲んでくれないから。
実力行使ですよ。
「そういう面倒なことは、とりあえずちょっと落ち着いてから考えましょう?」
「はぁ…。…お前と居ると、何だか気が抜けてくるよ…」
諦めてくれたのか、ルルシーは大人しく紅茶を啜った。
そう、それで良いんです。
「…美味い…」
「でしょう?」
ルルシーは、はぁ、と大きな溜め息をついた。
官能的で素敵ですね。
俺はルルシーと向かい合って、ふかふかのソファに座った。
「どうせ俺達、今日からしばらくここから出られないんですし、今から気を張ってたら疲れますよ?」
「それは…そうだけどさ…」
「俺はもう心配してないですよ。実際、これでもう俺達に選択肢はなくなったも同然ですしね」
「…っ!どういう意味だ?」
ルルシーはティーカップを慌ててソーサーに置いて、前のめりに尋ねた。
あれ、ルルシー気づいてなかったんですか?
「だって、そうでしょう?今頃、ルティス帝国内のありとあらゆる国境検問所で、お尋ね者になってますよ」
「…!それは…」
さっき、バスに乗って帝都から、更にルティス帝国から出ようとした時。
あれが、安全に国外に逃げる最後のチャンスだったのだ。
ブロテの話だと、俺は既に容疑者として指名手配されてしまっている。
陸路だろうと海路だろうと、最早関係ない。
「ルリシヤの用意してくれた偽造パスポートがあれば、まだ何とかなるかもしれませんが…。まぁ、いずれ足がつくでしょうね」
「…そんな…。じゃあ俺達、実質、この帝国自警団に閉じ込められたってことになるのか…?」
「さすがルルシー。ご明察ー」
「笑って言ってる場合かよっ…!」
だって、ルルシーがあんまり険しい顔をしているものだから。
ちょっと元気出してもらおうと思っただけですよ。
まぁ、今のルルシーには逆効果のようですけど。
「本気かよ…?じゃあ、もしブロテが…『やっぱり帝国自警団で保護するのやめる』って言って、俺達を外に放り出したら…」
「速攻帝国騎士団に捕まって、敢え無くお縄ですね」
「…っ…!」
しかも、こうなった以上、捕まるのは俺だけじゃない。
逃亡幇助の罪で、ルルシーも一緒に捕まりますね。
ルルシーが一緒なら、それも悪くないかなぁと思ってしまうのだから不思議ですね。


