「どういうこと…?隠れ蓑って…」
シュノ幹部は、二人の会話の意図を図りかねて、そう尋ねた。
「さっきからこの人、ルレイアを守るって言ってるけど…。どうやって?帝国騎士団に『ルレイアを差し出せ』って言われたら、帝国自警団だって逆らえないんじゃ…」
「シュノ。帝国自警団にはね、帝国騎士団とは別に、独自の逮捕権があるんだ」
と、アイズレンシア幹部が説明した。
…その通りだ。
「同時に、容疑者の保護権も持ってる。帝国自警団がルレイアを保護することを決めたら、帝国騎士団と言えど、容易に手出し出来なくなるんだよ」
「えっ…。そんな制度があるの?」
驚きを隠せないシュノ幹部に、アイズレンシア幹部が頷いた。
この制度は元々、帝国騎士団の独裁を防ぐ為に作られたものだ。
実際には、使われたことはほとんどない。
しかし幸い、まだこの権利は残っている。
私達なら、帝国自警団権限を使ってルレイア卿を保護することが出来る。
マフィアの幹部を保護するなんて前例のないことだが、前例がないなら私が作れば良い。
それで正義を貫けるならば。
「この人達に…ルレイアを託して良いの?」
「…少なくとも、今の私達よりは、このブロテ団長達の方がルレイアの力になれるだろうね。…悔しいけど」
…。
「大切な仲間を預けるのは、勇気の要ることだと思う。でも信じて。決して、私達はルレイア卿を悪いようにはしないから」
私は帝国自警団の団長として、彼らにそう告げた。
これは、紛れもない私の本心だった。
人を見る目に優れたアイズレンシア幹部なら、私の気持ちを分かってくれるはず。
アイズレンシア幹部は、じっと私のことを見つめ。
そして、決断を下した。
「…分かった。ルレイアのことは、君に任せるよ」
「…!良かった…」
…やっぱり、信じてもらえたようだ。
そうと決まれば。
「じゃあ、早速ルレイア卿を…」
「残念だけど、ルレイアは今ここにはいない」
…えっ。
今度は、私が驚く番だった。
この期に及んで、嘘をついているのではないことは私にも分かった。
「ここにはいない…?じゃあ、何処に…」
まさか、もう帝国騎士団の手が回って、
「帝国騎士団から逃れる為に、今しがたルルシーと一緒に出ていったんだ」
「えぇっ…」
そんな…私、もしかして入れ違い?間に合わなかったの?
「恐らく、今頃帝都を出ようとしてるところだと思う」
「そ、そんな…それじゃ、急いで追いかけなきゃ…」
ぐずぐずしてはいられない。
ルレイア卿が帝都から出ていってしまったら、追いかけるのはますます大変だ。
何としても、帝都を出る前に見つけなくては。
「多分、バスを乗り継いでいくつもりだと思う」
「わ、分かった」
じゃあ、私は急いでバスターミナルに駆けつけよう。
ユナとセルニアには、別の場所を探してもらって…。
「ルレイアと…それから、ルルシーのことも宜しく頼む。彼らのことを守ってあげて欲しい。…無力な私達の代わりに」
「…うん、任された」
アイズレンシア幹部の言葉に、私はしっかりと頷いた。
シュノ幹部は、二人の会話の意図を図りかねて、そう尋ねた。
「さっきからこの人、ルレイアを守るって言ってるけど…。どうやって?帝国騎士団に『ルレイアを差し出せ』って言われたら、帝国自警団だって逆らえないんじゃ…」
「シュノ。帝国自警団にはね、帝国騎士団とは別に、独自の逮捕権があるんだ」
と、アイズレンシア幹部が説明した。
…その通りだ。
「同時に、容疑者の保護権も持ってる。帝国自警団がルレイアを保護することを決めたら、帝国騎士団と言えど、容易に手出し出来なくなるんだよ」
「えっ…。そんな制度があるの?」
驚きを隠せないシュノ幹部に、アイズレンシア幹部が頷いた。
この制度は元々、帝国騎士団の独裁を防ぐ為に作られたものだ。
実際には、使われたことはほとんどない。
しかし幸い、まだこの権利は残っている。
私達なら、帝国自警団権限を使ってルレイア卿を保護することが出来る。
マフィアの幹部を保護するなんて前例のないことだが、前例がないなら私が作れば良い。
それで正義を貫けるならば。
「この人達に…ルレイアを託して良いの?」
「…少なくとも、今の私達よりは、このブロテ団長達の方がルレイアの力になれるだろうね。…悔しいけど」
…。
「大切な仲間を預けるのは、勇気の要ることだと思う。でも信じて。決して、私達はルレイア卿を悪いようにはしないから」
私は帝国自警団の団長として、彼らにそう告げた。
これは、紛れもない私の本心だった。
人を見る目に優れたアイズレンシア幹部なら、私の気持ちを分かってくれるはず。
アイズレンシア幹部は、じっと私のことを見つめ。
そして、決断を下した。
「…分かった。ルレイアのことは、君に任せるよ」
「…!良かった…」
…やっぱり、信じてもらえたようだ。
そうと決まれば。
「じゃあ、早速ルレイア卿を…」
「残念だけど、ルレイアは今ここにはいない」
…えっ。
今度は、私が驚く番だった。
この期に及んで、嘘をついているのではないことは私にも分かった。
「ここにはいない…?じゃあ、何処に…」
まさか、もう帝国騎士団の手が回って、
「帝国騎士団から逃れる為に、今しがたルルシーと一緒に出ていったんだ」
「えぇっ…」
そんな…私、もしかして入れ違い?間に合わなかったの?
「恐らく、今頃帝都を出ようとしてるところだと思う」
「そ、そんな…それじゃ、急いで追いかけなきゃ…」
ぐずぐずしてはいられない。
ルレイア卿が帝都から出ていってしまったら、追いかけるのはますます大変だ。
何としても、帝都を出る前に見つけなくては。
「多分、バスを乗り継いでいくつもりだと思う」
「わ、分かった」
じゃあ、私は急いでバスターミナルに駆けつけよう。
ユナとセルニアには、別の場所を探してもらって…。
「ルレイアと…それから、ルルシーのことも宜しく頼む。彼らのことを守ってあげて欲しい。…無力な私達の代わりに」
「…うん、任された」
アイズレンシア幹部の言葉に、私はしっかりと頷いた。


