「シュー公、無事かー!!…って、シュー公すげー怖い顔!」
奥の扉から現れたのは、スナイパーライフルを持った狙撃手の幹部と。
「殺意増し増しの表情だな。ルレイア先輩が見たら怖がるぞ」
仮面を被った、こちらも『青薔薇連合会』の幹部の青年である。
「えっ…。そ、そんな怖い顔してたっ…?」
仲間に指摘されて、シュノ幹部は狼狽えていた。
…うん。してたよ、怖い顔。
更に、二人の幹部に続いて。
「ちょっと落ち着きましょう。僕達も来たので」
「大丈夫だよ、シュノ。私に任せて」
『裏幹部』の青年と、次期首領と目される青年幹部まで現れた。
彼らにそう言われて、シュノ幹部はようやく、渋々といった様子で拳銃を下ろした。
…命拾いしたよ。危ないところだった。
「…それで、帝国自警団団長」
『青薔薇連合会』の次期首領…アイズレンシア幹部が、くるりとこちらを向いた。
仲間に見せる柔らかな表情とは打って変わって、こちらもマフィアらしい険しい表情だった。
「ルレイアに用があって来たみたいだけど。一体彼に何の用?」
「…ルレイア卿に会わせて欲しいんだ」
私は、臆することなくそう答えた。
すると、私の言葉を聞くなり幹部達全員の目が鋭く光った。
…私、今発言を間違えたら、ここにいる幹部達に簡単に殺されてしまうだろうね。
私の後ろにいるユナとセルニアが、恐怖に息を呑んでいるのが分かった。
正直私も逃げ出したい気分だけど、そういう訳にはいかない。
「…何の為に?」
「誤解しないで欲しい。私はルレイア卿を捕まえに来たんじゃない。彼を保護する為に来たんだ」
「…保護…?」
私の意図を図りかねたのか、アイズレンシア幹部は目を細めた。
「実は…」
私は、先程ルシェ卿に頼まれたことを説明した。
ルレイア卿が冤罪であると確信して、帝国自警団で彼を保護する為にここに来たのだということを。
「よく分かんねーけど、こいつら、ルレ公の敵じゃないってこと?」
「本当に…?帝国自警団がルレイアを庇うなんて、そんなの信じられないわ」
狙撃手のアリューシャ幹部、そしてシュノ幹部か言った。
…信じられないのは、百も承知。
だけど…。
「本当よ。その覚悟がないなら、命知らずにも『青薔薇連合会』の本部になんて来ない」
私は帝国自警団の団長として、責任を持ってルレイア卿を保護するつもりだった。
信じられないのも無理はない。
彼らにとっては、帝国騎士団も帝国自警団も、敵なのだから。
だからまずは、私の誠意を信じてもらわなくては。
「お願い。私達でルレイア卿を守らせて」
「…」
アイズレンシア幹部は無言で、探るような眼差しでじっと私を見つめていた。
心の中を見透かされているようで、何とも落ち着かない気分だったが。
でも、心の中を見透かされるなら丁度良い。
私の言葉に偽りがないことを、信じてもらえるから。
「…アイズ総長。分かってると思いますが…これ、結構良い話なのでは?」
しばしの沈黙を破ったのは、『青薔薇連合会』の裏幹部だった。
「帝国自警団は、隠れ蓑としては非常に優秀ですよ」
「…分かってる」
裏幹部の言葉に、アイズレンシア幹部も頷いた。
どうやらこの二人は、分かっているらしい。
帝国自警団で保護する、というのがどういうことかを。
奥の扉から現れたのは、スナイパーライフルを持った狙撃手の幹部と。
「殺意増し増しの表情だな。ルレイア先輩が見たら怖がるぞ」
仮面を被った、こちらも『青薔薇連合会』の幹部の青年である。
「えっ…。そ、そんな怖い顔してたっ…?」
仲間に指摘されて、シュノ幹部は狼狽えていた。
…うん。してたよ、怖い顔。
更に、二人の幹部に続いて。
「ちょっと落ち着きましょう。僕達も来たので」
「大丈夫だよ、シュノ。私に任せて」
『裏幹部』の青年と、次期首領と目される青年幹部まで現れた。
彼らにそう言われて、シュノ幹部はようやく、渋々といった様子で拳銃を下ろした。
…命拾いしたよ。危ないところだった。
「…それで、帝国自警団団長」
『青薔薇連合会』の次期首領…アイズレンシア幹部が、くるりとこちらを向いた。
仲間に見せる柔らかな表情とは打って変わって、こちらもマフィアらしい険しい表情だった。
「ルレイアに用があって来たみたいだけど。一体彼に何の用?」
「…ルレイア卿に会わせて欲しいんだ」
私は、臆することなくそう答えた。
すると、私の言葉を聞くなり幹部達全員の目が鋭く光った。
…私、今発言を間違えたら、ここにいる幹部達に簡単に殺されてしまうだろうね。
私の後ろにいるユナとセルニアが、恐怖に息を呑んでいるのが分かった。
正直私も逃げ出したい気分だけど、そういう訳にはいかない。
「…何の為に?」
「誤解しないで欲しい。私はルレイア卿を捕まえに来たんじゃない。彼を保護する為に来たんだ」
「…保護…?」
私の意図を図りかねたのか、アイズレンシア幹部は目を細めた。
「実は…」
私は、先程ルシェ卿に頼まれたことを説明した。
ルレイア卿が冤罪であると確信して、帝国自警団で彼を保護する為にここに来たのだということを。
「よく分かんねーけど、こいつら、ルレ公の敵じゃないってこと?」
「本当に…?帝国自警団がルレイアを庇うなんて、そんなの信じられないわ」
狙撃手のアリューシャ幹部、そしてシュノ幹部か言った。
…信じられないのは、百も承知。
だけど…。
「本当よ。その覚悟がないなら、命知らずにも『青薔薇連合会』の本部になんて来ない」
私は帝国自警団の団長として、責任を持ってルレイア卿を保護するつもりだった。
信じられないのも無理はない。
彼らにとっては、帝国騎士団も帝国自警団も、敵なのだから。
だからまずは、私の誠意を信じてもらわなくては。
「お願い。私達でルレイア卿を守らせて」
「…」
アイズレンシア幹部は無言で、探るような眼差しでじっと私を見つめていた。
心の中を見透かされているようで、何とも落ち着かない気分だったが。
でも、心の中を見透かされるなら丁度良い。
私の言葉に偽りがないことを、信じてもらえるから。
「…アイズ総長。分かってると思いますが…これ、結構良い話なのでは?」
しばしの沈黙を破ったのは、『青薔薇連合会』の裏幹部だった。
「帝国自警団は、隠れ蓑としては非常に優秀ですよ」
「…分かってる」
裏幹部の言葉に、アイズレンシア幹部も頷いた。
どうやらこの二人は、分かっているらしい。
帝国自警団で保護する、というのがどういうことかを。


