私は、すぐに自警団仲間のユナとセルニアの二人を伴って、『青薔薇連合会』本部に急いだ。
二人には、道中でかいつまんで事情を話した。
私の性分をよく知っている彼らは、私がルレイア卿を保護することに賛成してくれた。
「ブロテが正しいと思うことを貫けば良い」と。
理解ある仲間に恵まれて、私は幸せ者だ。
他の仲間達にも追々話をしなければならないが、その前に、まずはルレイア卿を保護することが最優先だった。
私は、恐れ知らずにも『青薔薇連合会』本部に突入した。
「ルレイア卿!」
「ちょ、ブロテ…!」
「そんな、いきなり…」
私が突然訪ねてきたことで、『青薔薇連合会』本部は騒然としていた。
しかし、ここで退く訳にはいかない。
ルシェ卿との約束の為にも。
「ルレイア卿を呼んでちょうだい。私は帝国自警団団長、ブロテ・ルリシアスよ!」
堂々と名乗りを上げると。
「…っ!?」
次の瞬間、鋭い発砲音が鳴り響いた。
私の顔のすぐ真横を、拳銃の弾丸がすり抜けた。
思わず身体を硬直させ、私のすぐ後ろをついてきていたユナとセルニアも、同じように凍りついていた。
…あと、数センチでも横にずれていたら。
その弾丸は、私の脳みそをぶちまけていたに違いなかった。
「…ルレイアに何の用なの?」
気がつくと、エントランスの階段の上に。
黒いひらひらとしたワンピースを纏った若い女性が、拳銃の銃口を真っ直ぐにこちらに向けていた。
…あの人が撃ったんだ。あの距離から。
私を威嚇し、脅す為に。
なんて正確な射撃…。
それもそのはず。拳銃を向けてきたその女性に、私は見覚えがあった。
「君…。『青薔薇連合会』の幹部だね」
「…それが何か?」
名前は確か…シュノ・ルヴァーシュだったっけ。
女性だからと甘く見ていたら、痛い目を見るだけでは済まないのは明白。
彼女は敵意剥き出しだったけど、私は戦う為にここまで来た訳じゃない。
まずは、そこのところを分かってもらわないと。
「ちょっと待って、落ち着いて。私は戦う為に来た訳じゃ…」
「知ってるわ。…ルレイアを捕まえに来たんでしょう」
…え?
「帝国自警団まで、もう嗅ぎ付けたのね。…危ないところだった」
危ないところだった、って…。
それって、どういう…。
「ルレイアには手出しさせない。相手が誰であっても、彼を守る為なら私は容赦しないわ」
明確な殺意を宿したその目は、正しくマフィアのそれだった。
思わず、背筋が冷たくなるほどに。
「ちょ…待って。私は、何も…」
確かに私は、ルレイア卿の身柄を求めてここに来た。
だけどそれは、捕まえる為ではない。
あくまで、保護する目的で…。
しかし、ハナから私を敵と決めてかかっているシュノという女性幹部は、聞く耳を持たなかった。
「黙って。ルレイアは、私が守る…!」
引き金にかけた指に、力がこもったその時。
エントランスに続く奥の大きな扉が、派手な音を立てて開いた。
二人には、道中でかいつまんで事情を話した。
私の性分をよく知っている彼らは、私がルレイア卿を保護することに賛成してくれた。
「ブロテが正しいと思うことを貫けば良い」と。
理解ある仲間に恵まれて、私は幸せ者だ。
他の仲間達にも追々話をしなければならないが、その前に、まずはルレイア卿を保護することが最優先だった。
私は、恐れ知らずにも『青薔薇連合会』本部に突入した。
「ルレイア卿!」
「ちょ、ブロテ…!」
「そんな、いきなり…」
私が突然訪ねてきたことで、『青薔薇連合会』本部は騒然としていた。
しかし、ここで退く訳にはいかない。
ルシェ卿との約束の為にも。
「ルレイア卿を呼んでちょうだい。私は帝国自警団団長、ブロテ・ルリシアスよ!」
堂々と名乗りを上げると。
「…っ!?」
次の瞬間、鋭い発砲音が鳴り響いた。
私の顔のすぐ真横を、拳銃の弾丸がすり抜けた。
思わず身体を硬直させ、私のすぐ後ろをついてきていたユナとセルニアも、同じように凍りついていた。
…あと、数センチでも横にずれていたら。
その弾丸は、私の脳みそをぶちまけていたに違いなかった。
「…ルレイアに何の用なの?」
気がつくと、エントランスの階段の上に。
黒いひらひらとしたワンピースを纏った若い女性が、拳銃の銃口を真っ直ぐにこちらに向けていた。
…あの人が撃ったんだ。あの距離から。
私を威嚇し、脅す為に。
なんて正確な射撃…。
それもそのはず。拳銃を向けてきたその女性に、私は見覚えがあった。
「君…。『青薔薇連合会』の幹部だね」
「…それが何か?」
名前は確か…シュノ・ルヴァーシュだったっけ。
女性だからと甘く見ていたら、痛い目を見るだけでは済まないのは明白。
彼女は敵意剥き出しだったけど、私は戦う為にここまで来た訳じゃない。
まずは、そこのところを分かってもらわないと。
「ちょっと待って、落ち着いて。私は戦う為に来た訳じゃ…」
「知ってるわ。…ルレイアを捕まえに来たんでしょう」
…え?
「帝国自警団まで、もう嗅ぎ付けたのね。…危ないところだった」
危ないところだった、って…。
それって、どういう…。
「ルレイアには手出しさせない。相手が誰であっても、彼を守る為なら私は容赦しないわ」
明確な殺意を宿したその目は、正しくマフィアのそれだった。
思わず、背筋が冷たくなるほどに。
「ちょ…待って。私は、何も…」
確かに私は、ルレイア卿の身柄を求めてここに来た。
だけどそれは、捕まえる為ではない。
あくまで、保護する目的で…。
しかし、ハナから私を敵と決めてかかっているシュノという女性幹部は、聞く耳を持たなかった。
「黙って。ルレイアは、私が守る…!」
引き金にかけた指に、力がこもったその時。
エントランスに続く奥の大きな扉が、派手な音を立てて開いた。


