個人的には焦らしプレイって大好きなんですけど。
これ以上ルルシーを焦らしてたら、さすがに怒られそう。
なので。
「はいはい。何でも聞いてください。歩きながらで良ければ、何でも話しますよ」
「そうだ。最初からそう言え。…で、『ローズ・ブルーダイヤ』はどうなった?カミーリア家の宝物庫に戻したのか?」
「いいえ」
「…!」
ルルシーは、フラッペのストローから口を離して、驚いた顔でこちらを向いた。
その顔。とっても好き。
「…冗談だよな?」
「こんな下らない冗談は言いませんよ」
「じゃあ…どういうことだ?ダイヤをもとの場所に戻すのが、お前の目的だったはずだろう?」
それは分かってますよ。えぇ、百も承知です。
俺だって、その為に色々な危険を犯して、カミーリア家の宝物庫に忍び込んだのだ。
「それなのに…戻さなかったのか?どうして?それじゃ、『ローズ・ブルーダイヤ』は今何処に、」
「これですよ」
「は?」
俺は、ポケットに入れていた「それ」を、ルルシーの前に掲げて見せた。
手のひら大の、青く煌めく石を。
うん。外で見ると、太陽の光にキラキラと反射して、一層綺麗に見えますね。
「そ、それ…もしかして…それが『ローズ・ブルーダイヤ』…!?」
「そうです」
「ちょ、ばっ…!人前でそんなもの見せるな!隠せ!」
ルルシーは慌てて手を伸ばして、周囲をきょろきょろ見渡しながら俺の身体を隠した。
幸い、忙しなく街を歩く人々の中に、俺とルルシーの会話に耳を貸す者はいない。
俺の手にある青い煌めきにも気づかず、平然と通り過ぎていった。
まさか、自分のすぐ近くに、値段もつけられない貴重な宝石があるなんて、思ってもみないだろうな。
「そんなものを表に出すんじゃない!」
「だから、『青薔薇連合会』に戻ってから話したかったんですよ。それなのにルルシーが、歩きながら話せって言うから…」
「…悪かったよ」
はい。
俺は、ポケットにダイヤを戻した。
「…でも、何でそれがここにあるんだ?宝物庫に戻さなかったのか…!?」
「あぁ、はい。それなんですけどね…。戻す必要はなかったんです」
「え…?」
俺自身、昨晩宝物庫に入って、初めて分かったのだ。
俺は、更にコートのポケットの中を探った。
そこから、小さな宝石箱を取り出した。
「ルルシー、これ何だと思います?」
「え…?それって…『ローズ・ブルーダイヤ』を入れたジュエリーボックス…だろ?からくり箱になってるっていう…」
そう、それです。
「その通り。ジュリスさんから託されたジュエリーボックスです」
「何でお前…それを、まだ持ってるんだ?」
「つかぬことを聞きますね。ルルシー、この宝石箱、開け方を知ってます?」
「…知る訳ないだろ?当主しか開け方を知らなくて…一度でも開け方を間違えたら、二度と開かなくなるって…」
その通り。そう言われてましたね。
そして実際、『ローズ・ブルーダイヤ』のジュエリーボックスは、果てしなく複雑な手順を踏まなければ、開けることは出来なかった。
大したからくり箱だと思いますよ。
…それが本物のからくり箱なら、の話ですが。
これ以上ルルシーを焦らしてたら、さすがに怒られそう。
なので。
「はいはい。何でも聞いてください。歩きながらで良ければ、何でも話しますよ」
「そうだ。最初からそう言え。…で、『ローズ・ブルーダイヤ』はどうなった?カミーリア家の宝物庫に戻したのか?」
「いいえ」
「…!」
ルルシーは、フラッペのストローから口を離して、驚いた顔でこちらを向いた。
その顔。とっても好き。
「…冗談だよな?」
「こんな下らない冗談は言いませんよ」
「じゃあ…どういうことだ?ダイヤをもとの場所に戻すのが、お前の目的だったはずだろう?」
それは分かってますよ。えぇ、百も承知です。
俺だって、その為に色々な危険を犯して、カミーリア家の宝物庫に忍び込んだのだ。
「それなのに…戻さなかったのか?どうして?それじゃ、『ローズ・ブルーダイヤ』は今何処に、」
「これですよ」
「は?」
俺は、ポケットに入れていた「それ」を、ルルシーの前に掲げて見せた。
手のひら大の、青く煌めく石を。
うん。外で見ると、太陽の光にキラキラと反射して、一層綺麗に見えますね。
「そ、それ…もしかして…それが『ローズ・ブルーダイヤ』…!?」
「そうです」
「ちょ、ばっ…!人前でそんなもの見せるな!隠せ!」
ルルシーは慌てて手を伸ばして、周囲をきょろきょろ見渡しながら俺の身体を隠した。
幸い、忙しなく街を歩く人々の中に、俺とルルシーの会話に耳を貸す者はいない。
俺の手にある青い煌めきにも気づかず、平然と通り過ぎていった。
まさか、自分のすぐ近くに、値段もつけられない貴重な宝石があるなんて、思ってもみないだろうな。
「そんなものを表に出すんじゃない!」
「だから、『青薔薇連合会』に戻ってから話したかったんですよ。それなのにルルシーが、歩きながら話せって言うから…」
「…悪かったよ」
はい。
俺は、ポケットにダイヤを戻した。
「…でも、何でそれがここにあるんだ?宝物庫に戻さなかったのか…!?」
「あぁ、はい。それなんですけどね…。戻す必要はなかったんです」
「え…?」
俺自身、昨晩宝物庫に入って、初めて分かったのだ。
俺は、更にコートのポケットの中を探った。
そこから、小さな宝石箱を取り出した。
「ルルシー、これ何だと思います?」
「え…?それって…『ローズ・ブルーダイヤ』を入れたジュエリーボックス…だろ?からくり箱になってるっていう…」
そう、それです。
「その通り。ジュリスさんから託されたジュエリーボックスです」
「何でお前…それを、まだ持ってるんだ?」
「つかぬことを聞きますね。ルルシー、この宝石箱、開け方を知ってます?」
「…知る訳ないだろ?当主しか開け方を知らなくて…一度でも開け方を間違えたら、二度と開かなくなるって…」
その通り。そう言われてましたね。
そして実際、『ローズ・ブルーダイヤ』のジュエリーボックスは、果てしなく複雑な手順を踏まなければ、開けることは出来なかった。
大したからくり箱だと思いますよ。
…それが本物のからくり箱なら、の話ですが。


