…その後の顛末について、話しておかなければなるまい。
俺としては、もう用事が済んだので、さっさとカミーリア家からは出ていきたいのだが。
勝手に出ていったら、マリーフィアが大騒ぎして、ルティス帝国中を探し回ることは目に見えている。
そこで、俺は何週間も前から考えていた作り話を、マリーフィアに話して聞かせた。
これから帝国騎士として大事な任務の為に、長期間家を空けることになってしまう、と。
翌日の昼頃になってようやく目を覚ましたマリーフィアは、その知らせを聞いて仰天していた。
「まぁ…そんな…。…どうしても行かなきゃいけないんですの?」
さっきまで寝ぼけ眼だったのが、一瞬にして涙目になった。
「そうなんです、済みません…。帝国騎士として、必要な任務なんです」
帝国騎士として、を連呼。
勿論、大嘘である。
「そう…なんですのね…」
マリーフィア、しょんぼり。
けっ。この期に及んで、小娘のケアをしなきゃならないとは面倒臭い。
しかし、これも大事なアフターケアですからね。
マリーフィアをハーレム会員に留めておく為に、飴は絶対に必要だ。
「…大丈夫ですよ、マリーフィアさん」
俺は「業務用」の優しい笑みを浮かべ、そっとマリーフィアの手を取った。
「俺はあなたのことを愛していますから。どんなに遠く離れていても、決してあなたを忘れたりしません。心はいつも、マリーフィアさんと繋がっていますよ」
「…!ルナニアさん…」
チョロっ。
「俺が帰ってくる日まで、どうかここで待っていてもらえませんか?」
「…えぇ…えぇ。分かりましたわ」
感極まったように、マリーフィアは頷いた。
「必ず待っています。いつまでも待っていますわ…。ルナニアさんが帰ってくる日を、いつまでも」
「…はい。ありがとうございます」
はい、これで洗脳完了。
二度と戻ってこないからな。一生一人で枕を濡らしながら待ってろ。
俺としては、もう用事が済んだので、さっさとカミーリア家からは出ていきたいのだが。
勝手に出ていったら、マリーフィアが大騒ぎして、ルティス帝国中を探し回ることは目に見えている。
そこで、俺は何週間も前から考えていた作り話を、マリーフィアに話して聞かせた。
これから帝国騎士として大事な任務の為に、長期間家を空けることになってしまう、と。
翌日の昼頃になってようやく目を覚ましたマリーフィアは、その知らせを聞いて仰天していた。
「まぁ…そんな…。…どうしても行かなきゃいけないんですの?」
さっきまで寝ぼけ眼だったのが、一瞬にして涙目になった。
「そうなんです、済みません…。帝国騎士として、必要な任務なんです」
帝国騎士として、を連呼。
勿論、大嘘である。
「そう…なんですのね…」
マリーフィア、しょんぼり。
けっ。この期に及んで、小娘のケアをしなきゃならないとは面倒臭い。
しかし、これも大事なアフターケアですからね。
マリーフィアをハーレム会員に留めておく為に、飴は絶対に必要だ。
「…大丈夫ですよ、マリーフィアさん」
俺は「業務用」の優しい笑みを浮かべ、そっとマリーフィアの手を取った。
「俺はあなたのことを愛していますから。どんなに遠く離れていても、決してあなたを忘れたりしません。心はいつも、マリーフィアさんと繋がっていますよ」
「…!ルナニアさん…」
チョロっ。
「俺が帰ってくる日まで、どうかここで待っていてもらえませんか?」
「…えぇ…えぇ。分かりましたわ」
感極まったように、マリーフィアは頷いた。
「必ず待っています。いつまでも待っていますわ…。ルナニアさんが帰ってくる日を、いつまでも」
「…はい。ありがとうございます」
はい、これで洗脳完了。
二度と戻ってこないからな。一生一人で枕を濡らしながら待ってろ。


