「どうぞ。美味しかったなら、たくさん飲んでください」
「えぇ…いただきますわね」
マリーフィアはあっという間に、ティーカップ一杯のハーブティーを飲み干した。
…よし。飲んだな。
「ハーブティーは嫌いですの」とか言われたら、別の飲み物を淹れ直さなきゃいけないところだった。
「ご馳走様でしたわ」
「はい。全部飲んでもらえて嬉しいです」
「それは当然ですわ。折角、ルナニアさんが淹れてくれたお茶…ですもの…」
案の定、マリーフィアにはこの違法葉っぱ茶は効果覿面だったらしく。
途端に、目がとろんとしてきた。
「どうしました?」
「…ごめんなさい、わたくしったら…。折角ルナニアさんが来てくれたのに…何だか、とっても眠くなってきましたわ…」
早かったな。もう効いてきたか。
…即効性過ぎません?
「いけない…。起きてなくちゃ…」
「…良いんですよ。マリーフィアさん、眠っても」
ここぞとばかりに、俺はベッドに腰掛け、マリーフィアの身体を横たわらせた。
所謂、膝枕の形である。
「少ししたら、起こしてあげますから。…ゆっくりお休みになってください」
「ごめんなさい…。じゃあ、お言葉に甘えて…少し、眠って…」
「…寝ました?」
「…zzz…」
…寝たようだな。
早くも。ぐっすり夢の中ですよ。
やれやれ。こいつのチョロさは一級品だな。
眠ってしまったからには、もう気持ち悪い作り笑顔は必要ない。
けっ。
俺は、速攻で膝に乗せているマリーフィアの頭を下ろした。
あーキモかった。俺の膝は、いつだってルルシーだけのものなんですよ。
頭を動かしても、マリーフィアは全く起きる様子はない。
ぐっすり夢の中。素晴らしい。
まず最初に、俺はさっきまでマリーフィアが飲んでいたティーカップを手に取った。
すぐにそれを洗面室に持って行き、丁寧に流水ですすぎ、洗っては流すを繰り返した。
無論、証拠隠滅の為である。
ついでに、ティーポットに入れていた本物のハーブティーを注いで、それを再び流した。
これで、万一ティーカップを調べられたとしても、違法葉っぱ成分は検出されないはずだ。
完全犯罪、完了。
しかし、まだまだこれは序の口。
わざわざこんな手段を使ってまで、マリーフィアを眠らせたのには訳がある。
無論、昼間に話していたアレだ。
マリーフィアの部屋に入ること自体は、夫である俺にとっては容易いことだ。
しかし、さすがに夫と言えども、家探しをする訳にはいかないからな。
マリーフィアが出掛けている間にこっそり…というのも考えたが。
いつ帰ってくるか分からないし、マリーフィア以外の人物…例えば掃除に来たメイドとか…と運悪く鉢合わせしたら、大変なことになる。
そこで、このような方法を取らせてもらった。
夜の間なら、誰が訪ねてくる心配もない。
夫婦の寝室に訪ねてくる無礼は、論外ですからね。
「さーてと…」
鬼の居ぬ間に洗濯、ならぬ。
マリーフィアの寝てる間に家探し。
俺がこんなことをするのは、一体何の為か?
その理由は簡単。
昼間にマリーフィアが言っていた、『ローズ・ブルーダイヤ』の箱の開け方。
あれを探す為である。
「えぇ…いただきますわね」
マリーフィアはあっという間に、ティーカップ一杯のハーブティーを飲み干した。
…よし。飲んだな。
「ハーブティーは嫌いですの」とか言われたら、別の飲み物を淹れ直さなきゃいけないところだった。
「ご馳走様でしたわ」
「はい。全部飲んでもらえて嬉しいです」
「それは当然ですわ。折角、ルナニアさんが淹れてくれたお茶…ですもの…」
案の定、マリーフィアにはこの違法葉っぱ茶は効果覿面だったらしく。
途端に、目がとろんとしてきた。
「どうしました?」
「…ごめんなさい、わたくしったら…。折角ルナニアさんが来てくれたのに…何だか、とっても眠くなってきましたわ…」
早かったな。もう効いてきたか。
…即効性過ぎません?
「いけない…。起きてなくちゃ…」
「…良いんですよ。マリーフィアさん、眠っても」
ここぞとばかりに、俺はベッドに腰掛け、マリーフィアの身体を横たわらせた。
所謂、膝枕の形である。
「少ししたら、起こしてあげますから。…ゆっくりお休みになってください」
「ごめんなさい…。じゃあ、お言葉に甘えて…少し、眠って…」
「…寝ました?」
「…zzz…」
…寝たようだな。
早くも。ぐっすり夢の中ですよ。
やれやれ。こいつのチョロさは一級品だな。
眠ってしまったからには、もう気持ち悪い作り笑顔は必要ない。
けっ。
俺は、速攻で膝に乗せているマリーフィアの頭を下ろした。
あーキモかった。俺の膝は、いつだってルルシーだけのものなんですよ。
頭を動かしても、マリーフィアは全く起きる様子はない。
ぐっすり夢の中。素晴らしい。
まず最初に、俺はさっきまでマリーフィアが飲んでいたティーカップを手に取った。
すぐにそれを洗面室に持って行き、丁寧に流水ですすぎ、洗っては流すを繰り返した。
無論、証拠隠滅の為である。
ついでに、ティーポットに入れていた本物のハーブティーを注いで、それを再び流した。
これで、万一ティーカップを調べられたとしても、違法葉っぱ成分は検出されないはずだ。
完全犯罪、完了。
しかし、まだまだこれは序の口。
わざわざこんな手段を使ってまで、マリーフィアを眠らせたのには訳がある。
無論、昼間に話していたアレだ。
マリーフィアの部屋に入ること自体は、夫である俺にとっては容易いことだ。
しかし、さすがに夫と言えども、家探しをする訳にはいかないからな。
マリーフィアが出掛けている間にこっそり…というのも考えたが。
いつ帰ってくるか分からないし、マリーフィア以外の人物…例えば掃除に来たメイドとか…と運悪く鉢合わせしたら、大変なことになる。
そこで、このような方法を取らせてもらった。
夜の間なら、誰が訪ねてくる心配もない。
夫婦の寝室に訪ねてくる無礼は、論外ですからね。
「さーてと…」
鬼の居ぬ間に洗濯、ならぬ。
マリーフィアの寝てる間に家探し。
俺がこんなことをするのは、一体何の為か?
その理由は簡単。
昼間にマリーフィアが言っていた、『ローズ・ブルーダイヤ』の箱の開け方。
あれを探す為である。


