The previous night of the world revolution8~F.D.~

その日の夜。

俺は、マリーフィアの部屋に行く前に、お茶を淹れた。

最近、敬愛する帝国騎士団隊長の皆さんの為に、何回かお茶汲みをしているので。

お茶を淹れるのが得意になってきましたね。

…え?じゃあ、マリーフィアにも青汁やレモン汁を飲ませるのかって?

まさかぁ。そんなことしませんよ。

今回はちゃんと、お茶を淹れてますよ。ハーブティーです。

ただそのお茶に使ってるハーブというのが、ちょっと脱法葉っぱであるというだけで。

ちゃーんと、美味しいお茶です。

俺は飲みませんけどね。

『青薔薇連合会』でも時折使われるブツであり、その効果は実証済み。

今夜の計画の為に、こっそり持ち込んでおいて正解でした。

俺はマリーフィアのティーカップに、違法葉っぱで作ったお茶を一杯だけ入れた。

マリーフィアの体重なら、これ一杯で充分効力を発揮するはずだ。

自分用のカップと、ティーポットには、普通のハーブティーを入れておいた。

証拠を隠滅する為にな。

それらをお盆に載せて、俺はマリーフィアの寝室を訪ねた。

「遅くなりました、マリーフィアさん。こんばんは」

「こっ…こんばんはっ…」

まだまだ処女気分が抜けていないらしいマリーフィア。

俺が深夜に部屋に入ると、カチコチに緊張していた。

今夜のマリーフィアは、やたらレースとフリルがたくさんついた、少女趣味なネグリジェを着ていた。

マリーフィアなりに、夜のおめかしをしたつもりなんだろうが。

如何せん俺の趣味じゃないので、そそられるどころか、逆に萎える。

ルルシーが半裸でベッドで待っててくれたら、そりゃもう朝まで、じっくりたっぷりねっとりとお楽しみだったんだけどなぁ…。

それはまた、次の機会ということで。

…にゅふふ。

さて、それはさておき。

「ハーブティー、持ってきたんです。飲みませんか?」

「は、ハーブティー…?」

「気持ちがリラックスしますよ。…どうぞ」

「まぁ…ありがとうございますわ。ルナニアさんが淹れてくださったんですの?」

「えぇ。勿論です」 

にっこりと微笑んで、違法葉っぱティーをマリーフィアの前に差し出す。

マリーフィアはカップを手に取り、その匂いを胸いっぱいに吸い込んだ。

「まぁ…。とっても良い香りですわ」

「それは良かったです」

脱法葉っぱの匂いですけどね。

覚えちゃいけませんよ。今日限りです。

どうしても、これが必要でしてね。

「いただきますわね…」

「どうぞ。召し上がれ」

「…!美味しいですわ」

それは何より。

…脱法葉っぱの味ですけどね。

「飲んだことのない味ですわね…」

そりゃそうだろ。

脱法葉っぱ(ry。

「でも、深みがあって、コクがあって、香りも良くて…。癖になりそうですわ」

「それはヤバいですね」

「…え、ヤバいって何が…?」

あぁ済みません。こっちの話なので気にしなくて良いですよ。