「…ルリシヤ…お前…」
「ふふふ。上手く引っ掛かってくれて感謝する」
ルリシヤは、仮面越しに超ドヤ顔。
血みどろのはずなのに、ケロッと突っ立っている。
それもそのはず。
「凄いですね、ルリシヤ。本当の血みたいです」
「そうだろう?俺の自信作なんだ」
ルレイアは、血まみれのルリシヤを賞賛した。
血まみれのはずなのに、何故、ルレイアもルリシヤも、余裕の表情でケロリとしているのか。
その答えは簡単である。
血のように見えるコレ、全部ただの血糊である。
本物の血じゃないってことな。
ルリシヤはこの通り、無傷で元気だよ。
以前もルリシヤは、怪我をしたように見せかけて、ケチャップを血糊代わりに使っていたが。
今回のこれは、ケチャップではない。
それでいて、色だけじゃなくて、匂いまで妙に生臭くて、まるで本物の血のようだ。
凄いリアリティなんだけど…。…これ、本当に血じゃないんだよな…?
「いやぁ、迫真の演技でしたね。ルリシヤじゃなかったら、危うく俺も騙されてしまうところでしたよ」
「ふっ。お褒めに預かり光栄だな」
俺なんて、ルリシヤだって分かってても騙されそうになったよ。
…って、それはまぁ良いんだけどさ。
「…何でお前、仮面つけたまんまなんだ?」
「これは俺のアイデンティティだからな。いついかなる時でも、外すことは出来ないんだ」
「あ、そう…」
そんなドヤ顔で言われてしまったら、俺としてはもう何も言えない。
…さっきルリシヤのスタンガンでやられたあの帝国騎士達も、もうちょっと冷静だったらなぁ。
ルリシヤの仮面を見て、仮面を被った帝国騎士なんているはずない、って気づいただろうに。
そういう冷静さを養う訓練だと思えば…と、前向きに考えたが。
仮面云々を抜きにしても、その超リアルな血糊を全身にべったりつけて、迫真の苦しんでる演技をされたら。
誰だって、ビビって逃げるか、あるいはさっきの帝国騎士みたいに、慌てて駆け寄ってくるのが普通だよな…。
「さて、それじゃこの調子で、どんどん帝国騎士達に電気ショックを与えてくるとしよう」
「はい、頑張ってくださいね。ルリシヤ。行ってらっしゃい」
「あぁ、行ってくる」
血糊にまみれた手で、グッ、と親指を立てるルリシヤ。
すると、そこに。
「今、こっちから音がしなかったか?」
「誰かそこにいるのか!?」
騒ぎを聞きつけた、別の帝国騎士達が駆け寄ってくる声と足音が聞こえてきた。
「おっと。新たなカモが来たぞ。早速行ってくるとしよう」
ルリシヤは、また新たな血糊を胸元辺りにべしゃっ、とつけた。
そして胸を押さえ、いかにも苦しそうな声を出して、駆け寄ってきた帝国騎士達の前に飛び出していった。
…あーあ…。またルリシヤに騙される人が…。
「ルリシヤは大丈夫そうですね。俺達も、別の場所に行ってみましょうか」
「そうだな…」
…恐ろしいのは、脅威はまだまだ終わっていないという点である。
「ふふふ。上手く引っ掛かってくれて感謝する」
ルリシヤは、仮面越しに超ドヤ顔。
血みどろのはずなのに、ケロッと突っ立っている。
それもそのはず。
「凄いですね、ルリシヤ。本当の血みたいです」
「そうだろう?俺の自信作なんだ」
ルレイアは、血まみれのルリシヤを賞賛した。
血まみれのはずなのに、何故、ルレイアもルリシヤも、余裕の表情でケロリとしているのか。
その答えは簡単である。
血のように見えるコレ、全部ただの血糊である。
本物の血じゃないってことな。
ルリシヤはこの通り、無傷で元気だよ。
以前もルリシヤは、怪我をしたように見せかけて、ケチャップを血糊代わりに使っていたが。
今回のこれは、ケチャップではない。
それでいて、色だけじゃなくて、匂いまで妙に生臭くて、まるで本物の血のようだ。
凄いリアリティなんだけど…。…これ、本当に血じゃないんだよな…?
「いやぁ、迫真の演技でしたね。ルリシヤじゃなかったら、危うく俺も騙されてしまうところでしたよ」
「ふっ。お褒めに預かり光栄だな」
俺なんて、ルリシヤだって分かってても騙されそうになったよ。
…って、それはまぁ良いんだけどさ。
「…何でお前、仮面つけたまんまなんだ?」
「これは俺のアイデンティティだからな。いついかなる時でも、外すことは出来ないんだ」
「あ、そう…」
そんなドヤ顔で言われてしまったら、俺としてはもう何も言えない。
…さっきルリシヤのスタンガンでやられたあの帝国騎士達も、もうちょっと冷静だったらなぁ。
ルリシヤの仮面を見て、仮面を被った帝国騎士なんているはずない、って気づいただろうに。
そういう冷静さを養う訓練だと思えば…と、前向きに考えたが。
仮面云々を抜きにしても、その超リアルな血糊を全身にべったりつけて、迫真の苦しんでる演技をされたら。
誰だって、ビビって逃げるか、あるいはさっきの帝国騎士みたいに、慌てて駆け寄ってくるのが普通だよな…。
「さて、それじゃこの調子で、どんどん帝国騎士達に電気ショックを与えてくるとしよう」
「はい、頑張ってくださいね。ルリシヤ。行ってらっしゃい」
「あぁ、行ってくる」
血糊にまみれた手で、グッ、と親指を立てるルリシヤ。
すると、そこに。
「今、こっちから音がしなかったか?」
「誰かそこにいるのか!?」
騒ぎを聞きつけた、別の帝国騎士達が駆け寄ってくる声と足音が聞こえてきた。
「おっと。新たなカモが来たぞ。早速行ってくるとしよう」
ルリシヤは、また新たな血糊を胸元辺りにべしゃっ、とつけた。
そして胸を押さえ、いかにも苦しそうな声を出して、駆け寄ってきた帝国騎士達の前に飛び出していった。
…あーあ…。またルリシヤに騙される人が…。
「ルリシヤは大丈夫そうですね。俺達も、別の場所に行ってみましょうか」
「そうだな…」
…恐ろしいのは、脅威はまだまだ終わっていないという点である。


