The previous night of the world revolution8~F.D.~

会議室の扉を、脚で豪快にオープン。

「こんにちはークズ共。ルレイアが来てあげましたよー」

「コラ、ルレイア!脚でドアを開けるんじゃない」

だって、今お盆を持ってるから、両手が塞がってるんですよ。

手が空いてたら、ちゃんと手で開けてますよ。…鎌でぶった切ってね。

すると、中にいた隊長達の反応は。

「げっ…。ルレイア…」

アドルファスは、露骨に顔をしかめていた。

ぶっ飛ばすぞ。

一方、オルタンスは。

「お…。ルレイアだ」

こちらは、露骨に顔が明るくなった。

キモっ。ぶっ飛ばすぞ。

「しょーもない会議のお供に、ルレイア印の特製ドリンクをプレゼントしますよ」

と言って、俺はテーブルの上にグラスを置いた。

「どうぞどうぞ。悪意は入ってますが、毒は入っていませんよ。飲んでください」

「そんなこと言われて、飲む奴いるのか…?」

ちょっとルルシー?

飲んでくれるに決まってるじゃないですか。俺が丹誠込めて作った特製ドリンクですよ?

「何だ、これ…?レモンと梅干し添えられてるけど…」

「100%レモンジュースです」

「…それ、ただのレモン汁だろ?」

「美味しい100%レモンジュースですよ」

物は言い様という奴である。

「良いからさっさと飲んでくださいよ。折角作ったんですから」

「いや、俺はさすがに…。…ルーシッド、飲んでやれよ」

あろうことか、アドルファスはルーシッドに飲ませようとしていた。

「えぇ…。俺ですか…?」

えぇって何だよ。喜んで飲めよ。

俺が手ずから作ったドリンクなんて、俺のハーレム会員だったら、喉から手が出るほど欲しがるだろうに。

…すると。

「…うん。意外とイケるぞ」

横を見ると、オルタンスが真っ先に、グラスに口をつけていた。

「ちょっと酸っぱいけどな」

「…『ちょっと』で済むのか…」

普通にぐびぐび飲んでやがる。

…正気か?この男。

「…マジで飲みやがった…。見てくださいよ、ルルシー…。この人、頭おかしいんですかね?」

「…お前が用意したんだろ…」

え?聞こえませんでしたね。

もうこの男、一生ナマレモン齧ってれば良いんじゃないですか。

あー、やだやだ。

「ところで、今日はまた、どんなつまんない会議してるんですか?」

「あ、おい」

俺は、テーブルの上の会議資料を手に取った。

ん?これは…。

「来週行われる、帝国騎士団一斉避難訓練の計画書だよ」

と、アドルファスが教えてくれた。

…避難訓練だと?

そんな小学生みたいなことやってんの?こいつら…。

って言うか、そんなこといちいち計画書にして、会議で話し合う必要あります?