The previous night of the world revolution8~F.D.~

…それよりも。

「そっちはどうなってるんだ?」

「そっち?」

「展示会だよ」

今日は、先程のガキ共の体験イベントの他にも、様々な催しが開催されている。

アストラエアが提案していた、帝国騎士団の歴史、遍歴についてまとめた展示会を。

帝国騎士団隊舎の、広い大講堂で行っているはずだ。

そっちの様子も見に行こうと思ってたのだが。

「あぁ。展示会の様子なら、先程見てきた」

「え、そうなのか。どうだった?」

会議室は先程の通り、とても賑わっているし。

展示会もそこそこが人が集まっ、

「閑古鳥だ。客が来なさ過ぎて暇だから、yourtubeで『frontier』の歌ってみた動画を観てた」

「…」

「そしたら段々スマホの充電がなくなってきたから、リーヴァに後のことを任せて、スマホを充電しに来たところだ」

「…マジかよ…」

閑古鳥の展示会会場に置き去りにされたリーヴァ、めっちゃ可哀想。

いや待て。俺もさっきルーシッドに似たようなことしたから、人のこととやかく言えねぇ。

急激にルーシッドに申し訳なくなってきた。

やっぱり今すぐ、会議室に戻ろうかな…。

「そうか…。展示会は駄目だったか…」

…まぁ、帝国騎士団の無駄に長い歴史を、ぐだぐだと長ったらしい年表にしただけだからな。

余程興味のある人間じゃなきゃ、眺めて楽しいものではないだろう。

最初、あの年表を載せたパンフレットを配布する、っていうイベントを企画していたが。

あれ、実行に移さなくて正解だったな。

そんなもの配ったら、残らず翌日の燃えるゴミに出されるところだった。

「ほら見たことか」と嘲笑う、ルレイアの顔が見えるようだ。

展示会は駄目でも…。

「…広場の方は?例の…ルレイアがデザインしたとかいう、グッズの販売は…」

「あぁ。さっきルシェから連絡が入った。用意していたグッズが、全て完売したようだ」

マジかよ。

「オンラインショップの方も、既に完売済みだそうだ。早くも再販希望の声が高まっている」

「…すげぇな…」

その趣味の悪い黒い制服も、全部売れたってこと?

結局、全部ルレイアの手のひらの上かよ。

俺ら、もうルレイアに足向けて眠れないな。

「大成功だったな。今日は」

「…あぁ…悔しいけどな…」

「さすがルレイアだ」

…ルレイアの褒めるのは分かるんだけどさ。何でお前がドヤ顔なんだ?

お前関係ないだろ。

「今度から、帝国騎士団主催の企画やイベントは、全てルレイアの意見で決めよう」

「…今回限りにしろよ…」

あいつは、あくまで期間限定の帝国騎士なんだってことを忘れるな。

何を企んでるのか知らないが、用事が済めばまた、『青薔薇連合会』に戻っていくだろう。

あいつにとって自分の居場所は、『青薔薇連合会』だけなのだから…。