今や国民的人気アイドルと化した『frontier』をPR大使に使うという、ルレイアの判断は間違っていなかったようだな。
「くっそー、こうなったら追加で買って、『パープル・ブラック』を自引きするしかない」
「おい、見ろよ。シークレットデザインの写真がTwittersに挙がってるぞ。『ダーク・ブラック』だって」
「マジかよ。めちゃくちゃ格好良い…!あと10パックで出るかな?」
「売り切れる前に、早く買おうぜ」
いそいそと、若者達三人はグッズ販売の行列に並びに行った。
…完全に、悪徳ルレイア商法にハマってしまってるな。
敢えて、グッズのデザインを全部若者向けにしたことが、功を奏している。
若者達はこぞって缶バッジを買い、SNSでそれを発信。
触発された別の若者が、更にグッズを買ってまた発信。
更に別の若者がそれに触発されて…という連鎖を生み出している。
…この調子じゃ、あっという間に売り切れそうだな。
「ベーシュちゃん、可愛い。私も『パープル・ブラック』の缶バッジ欲しいな」
「買いに行ってみるか?俺も、是非このシークレットデザインを当ててみたいものだな」
ベーシュちゃん大好きなシュノと、般若ルリシヤがそう言った。
ほら。ここにも触発されてる若者が二人。
「でも、どれが当たるかは完全ランダムなのよね?私、パープル当てられるかな…」
「シークレットなんて、もっと難しいだろ?このツイートを見たところ…相当レアなんだろうし…」
望むデザインが出るまで、一体いくつ買わなきゃいけないことか…。
「大丈夫だ。俺の仮面の勘に任せてくれ」
ルリシヤはぐっ、と親指を立ててドヤ顔。
仮面の勘って言うか…どっちかと言うと、今はお面の勘って感じだけど…。
「ちょっと待っててくれ。買ってくる」
え?
ルリシヤは小走りで、グッズ販売売り場に向かった。
…般若のお面をつけたままで。
…道行く人がぎょっとするから、そのお面外していけよ…。
「ルリシヤ、大丈夫かな?」
心配そうなシュノ。
「まぁ…あいつなら大丈夫だろ。ちょっと待ってよう…」
俺は、その場でシュノと待っていることにした。
すると、しばらくして。
「待たせたな」
般若のお面をつけた不審者がこちらに向かって迫ってきたと思ったら、ルリシヤだった。
その手には、銀色の包装をされた缶バッジが3つ。
「はい、こっちがシュノ先輩。こっちがルルシー先輩。で、これが俺だ」
「ありがとう、ルリシヤ」
「あ…ありがとう…?」
シュノは素直に喜んで受け取ったが、俺は別に…欲しいとは言ってないんだが。
俺は別にどのデザインでも良い。強いて言うなら、シュノが欲しがってるパープルか。
ワンチャンシークレットデザインの『ダーク・ブラック』だったら、ルリシヤにあげよう。
と、思っていたが。
ここで信じられない奇跡が起きた。
「わぁ、見てルルシー。『パープル・ブラック』だわ」
早速中身を開けたシュノが、珍しくはしゃいだ声を上げた。
え、マジ?
「くっそー、こうなったら追加で買って、『パープル・ブラック』を自引きするしかない」
「おい、見ろよ。シークレットデザインの写真がTwittersに挙がってるぞ。『ダーク・ブラック』だって」
「マジかよ。めちゃくちゃ格好良い…!あと10パックで出るかな?」
「売り切れる前に、早く買おうぜ」
いそいそと、若者達三人はグッズ販売の行列に並びに行った。
…完全に、悪徳ルレイア商法にハマってしまってるな。
敢えて、グッズのデザインを全部若者向けにしたことが、功を奏している。
若者達はこぞって缶バッジを買い、SNSでそれを発信。
触発された別の若者が、更にグッズを買ってまた発信。
更に別の若者がそれに触発されて…という連鎖を生み出している。
…この調子じゃ、あっという間に売り切れそうだな。
「ベーシュちゃん、可愛い。私も『パープル・ブラック』の缶バッジ欲しいな」
「買いに行ってみるか?俺も、是非このシークレットデザインを当ててみたいものだな」
ベーシュちゃん大好きなシュノと、般若ルリシヤがそう言った。
ほら。ここにも触発されてる若者が二人。
「でも、どれが当たるかは完全ランダムなのよね?私、パープル当てられるかな…」
「シークレットなんて、もっと難しいだろ?このツイートを見たところ…相当レアなんだろうし…」
望むデザインが出るまで、一体いくつ買わなきゃいけないことか…。
「大丈夫だ。俺の仮面の勘に任せてくれ」
ルリシヤはぐっ、と親指を立ててドヤ顔。
仮面の勘って言うか…どっちかと言うと、今はお面の勘って感じだけど…。
「ちょっと待っててくれ。買ってくる」
え?
ルリシヤは小走りで、グッズ販売売り場に向かった。
…般若のお面をつけたままで。
…道行く人がぎょっとするから、そのお面外していけよ…。
「ルリシヤ、大丈夫かな?」
心配そうなシュノ。
「まぁ…あいつなら大丈夫だろ。ちょっと待ってよう…」
俺は、その場でシュノと待っていることにした。
すると、しばらくして。
「待たせたな」
般若のお面をつけた不審者がこちらに向かって迫ってきたと思ったら、ルリシヤだった。
その手には、銀色の包装をされた缶バッジが3つ。
「はい、こっちがシュノ先輩。こっちがルルシー先輩。で、これが俺だ」
「ありがとう、ルリシヤ」
「あ…ありがとう…?」
シュノは素直に喜んで受け取ったが、俺は別に…欲しいとは言ってないんだが。
俺は別にどのデザインでも良い。強いて言うなら、シュノが欲しがってるパープルか。
ワンチャンシークレットデザインの『ダーク・ブラック』だったら、ルリシヤにあげよう。
と、思っていたが。
ここで信じられない奇跡が起きた。
「わぁ、見てルルシー。『パープル・ブラック』だわ」
早速中身を開けたシュノが、珍しくはしゃいだ声を上げた。
え、マジ?


