The previous night of the world revolution8~F.D.~

そして、極めつけは。

「PR大使が必要ですね。国民達に受け入れられやすく、話題性にも富んだPR大使…」

と、言えばもう決まってますよね。

俺は、ぱちんと指を鳴らした。

「『frontier』の皆さんに頼みましょう。これでPRはばっちりですね」

『frontier』の皆さんがPRしてくれれば、イメージアップ間違いなしですよ。

「クソみたいなパレードよりは、ずっと良いですね。じゃ、早速準備を…」

「待て、ふざけるな。そんなことが認められる訳がないだろう」

五番隊のアストラエアが、憮然として反対意見を口にした。

…何だと?

「俺の完璧な意見に、何か文句でも?」

「当然だ。誇り高き帝国騎士団が、そのような子供じみた企画を開催する訳にはいかない」

どの辺が子供じみてるのか、教えて欲しいですね。

自己満垂れ流しのパレードなんかより、ずっとマシだと思いますけど。

「その堅苦しいイメージがあるから、帝国騎士団は一般市民に敬遠されるんですよ」

お前達は、国民を守る(笑)組織なんだろう?

それなのに、自らその国民達と距離を置いてどうするんだよ。

誇り高き帝国騎士団(笑)とか言って、お高く止まる前に、やるべきことがあるんじゃないのか?

「そんなんじゃあ、じきに帝国騎士団に入ってくれる若者は減っていくでしょうね」

「何だと…?」

お前みたいな頭の固い隊長じゃ、下の者は苦労するばかりだろうよ。

あぁ、やだやだ。こういうのを老害って言うんですよ。

さっさと老いさらばえて引退してくれないだろうか。

「俺は良い考えだと思うけどな。一日帝国騎士団隊長。面白そうじゃないか?」

オルタンスの方が、まだ話が分かる。

「前例のないことだが…。まぁ、悪くないかもな…」

「ルレイア殿の言う通り、帝国騎士団の未来を担うであろう子供達に、憧れを抱いてもらうことは必要だろう」

アドルファスと、六番隊のリーヴァも物分かりが良い。

ほう。話が通じる奴もいるじゃないですか。

そう来なくちゃ。

「『frontier』って、確か…ルレイア殿のお好きなアイドルですよね?」

「そうですよ。今や国民的人気アーティストです」

俺のプロデュースのお陰ですね。ドヤッ。

「そんな方々にPRしてもらえるのは、有り難いことなんじゃないでしょうか。ルレイア殿に協力してもらわなければ不可能ですよ」

「そうだな。俺も個人的に、ルトリアにPRしてもらうのは大賛成だ」

大真面目のオルタンスである。

お前ルトリアさん推しかよ。キモっ。

お前に推されたらルトリアさんが穢れるから、やめろ。

…しかし。

「…それは私も良い考えだと思うが、でも、グッズを作って販売するというのは…いささか問題がある気がする」

二番隊隊長のルシェが、反対意見を唱えた。

…あぁ?俺の完璧な案に文句でも?