The previous night of the world revolution8~F.D.~

だって、パレードに展覧会にパンフレットって。

今時、小学生の学習発表会でも、もうちょっと面白みのあるイベントが開催されてますよ。

「ちなみに、前回のイベントはパレードだったんだが…」

「…知ってますよ」

今でも昨日のことのように思い出せますから。

祝賀パレードの中継を、精神病院のテレビで見た。

思えば、あの瞬間に俺はルシファーから、ルレイアになったのだ。

「パレードなんて下らない。そんなことするくらいなら、何もやらない方がマシです」

あんなもの、二度と見たくない。

アリューシャに頼んで、パレードの出席者全員狙撃してほしくなる。

「そうか。なら、ルレイアはどう思う?」

「は?」

「パレードが駄目なら、他にどんなことをすれば良いと思う?」

…ほう。俺に意見を聞くとは。

そうですね…。

帝国騎士団の創立記念日なんて、祝うどころか恥じてもらいたいので。

「無能な帝国騎士の癖に、こんなにも長い間皆様の税金を浪費して済みません」と土下座してもらって。

むしろ、お詫びとして国民全員に一律10万円くらい配って欲しいですね。

国民達は、その方が嬉しいのでは?

そうしたらきっと、国民達も気前の良い帝国騎士団を、少しは尊敬してくれるかもしれませんよ。

これでまるっと解決ですね。

…と、言いたいところですが。

「ふむ…そうですね…」

残念ながら、この案は受け入れられそうにないので。

他の方法を考えてみる。

腹の中では、こいつら全員死んでしまえと思ってますけど。

一応、今の俺は帝国騎士ですからね。

真面目に考えてあげますよ。

それに、良い案が思いつかなくて、また前回と同じようにパレードを開催されたら。

あまりにムカついて、やっぱりアリューシャに狙撃を頼んでしまいそうな衝動に駆られてしまうので。

その衝動を抑える為にも、別の方法を考えよう。

俺も得をして、帝国騎士団も得をして、国民達も喜ぶウィンウィンなイベント…。

…よし。

「記念日当日は帝国騎士団隊舎と王宮を解放して、全国から抽選で選んだ子供達向けに、帝国騎士団体験ツアーを開いてみるのはどうでしょう」

「…ほう?」

「それから、一日駅長ならぬ、一日帝国騎士団隊長と称して、ルティス帝国のガキ共に帝国騎士団の隊長達の仕事を体験してもらうイベントを開催するんです」

俺がそう提案すると、オルタンス以外の一同が驚いたようだった。

どうです。良い案でしょう?

「あとは、記念グッズの販売ですね。ピンバッヂ、アクスタ、キーケースにフェイスタオル…ダサいデザインは駄目ですよ。お洒落なグッズをいくつも作って、それを全国で販売します」

これで、がっぽり儲けられるな。

全国の店頭に委託して販売してもらうのは勿論。

オンラインショップを開設して、スマホ一台で誰でも購入出来るようにするべきですね。

この辺りのノウハウは、俺にお任せを。

慣れてますからね。