The previous night of the world revolution8~F.D.~

そんな訳で、色々ありつつもお茶が入ったので。

人数分の粉末青汁入り緑茶を湯呑に入れて、隊長達が会議を行っている大会議室に向かった。

「おい、ルレイア。強引に入るんじゃないぞ。まずは入っても良いか尋ねてから…」

「お邪魔しまーす」

「あぁっ、もう…!言った傍から、お前は…!」

え?ルルシー何か言いました?

きっと気の所為ですね。

両手はお盆を持っているので使えないから、脚でドアを蹴破るようにして会議室に入ると。

中にいた隊長達が、一様に驚いたようにこちらを見た。

驚いてなかったのはオルタンスだけである。

けっ。

「ルレイア宅配便が来ましたよー。皆さんにお茶をお持ちしました」

俺が、こんなにも素晴らしい笑顔でお茶を持ってきてあげたというのに。

オルタンス以外の隊長達は、信じられなさそうな顔でこちらを見つめるだけ。

…何ですか。失礼過ぎません?

人様を、まるでお化けか何かのように。

「…貴様…一体何の用だ?」

じろり、とこちらを睨む五番隊隊長、アストラエア。

久し振りじゃないですか。俺に対する嫌悪感は相変わらずですか。

「お元気そうで何よりですね。しばらく見ない間に生え際後退したんじゃないですか?」

喧嘩を売られたので、喜んで買ってやったのだが。

ますます険しい表情で睨まれた。

ははーん。さては図星ですね。

こんなクソみたいな組織にいるからですよ。そりゃ毛根にも悪いでしょう。

「…こら、ルレイア」

後ろのルルシーにたしなめられたので、このくらいで引き下がってあげますよ。

…ってな訳で。

「はい、皆さんどうぞ」

俺は会議室のテーブルに、お茶を載せたお盆を置いた。

「る、ルレイア殿…。どうしたんですか、いきなり…」

ルーシッドが、恐る恐るといった風に聞いた。

同僚に対して、何ですかその態度は。

俺達、元ルームメイトじゃないですか。

「そんなビビらないでくださいよ。俺は新人帝国騎士として、本日も無意味で下らない会議に頭を悩ませる、無能な帝国騎士団隊長の皆さんを労って、お茶を持ってきてあげただけです」

「…貶してるだけで、全然労ってないけどな…」

ちょっとルルシー。何ぼそっと呟いてるんですか。

俺がこんなに真心込めておもてなししてるっていうのに。酷いと思いません?

「さぁどうぞどうぞ。ぐいっと飲んでください。おかわりもありますよ」

と言って、俺は隊長達一人一人に湯呑みを配って回った。

ほかほかと湯気を立てる緑茶(粉末青汁入り)。

とっても美味しそうでしょう?俺は飲みたくないですけどね。

「どうぞ、熱いうちに召し上がれ」

「…」

それなのに、隊長達は湯呑みを見つめるばかりで手を出さない。

え、何で?

「お前、これ…一体何を入れたんだ?」

いかにも胡散臭そうに、アドルファスが湯呑みを指差した。