The previous night of the world revolution8~F.D.~

――――――…翌日から。

俺とルルシーの、イチャイチャのんびり帝国騎士団生活が始まった。

全然良い思い出のない帝国騎士団ですけど。

ルルシーがいてくれたら、それだけで世界がバラ色に見えるんだから不思議。

ルルシーの魔力って凄いですね。

…とは言っても。

「…暇ですね、ルルシー…」

「…あぁ、暇だな…」

ぜーんぜん仕事がないんです。俺達。

俗に言う、社内ニートみたいになってる。

ルルシーと二人で、部屋に引きこもってのんびりと、お茶飲んでお喋りしてるだけ。

あれ?帝国騎士ってこんなに暇でしたっけ?

昔ここで働いてた時は、毎日休む暇もないほど忙しかったものだが。

最近は随分暇になったんですね。

俺がいない間に、働き方改革しやがったのか。クソ生意気な。

…っていうのは、まぁ冗談です。

他の帝国騎士達や隊長達は、今もそれなりに忙しいんだと思いますよ。

ただ、俺とルルシーに仕事がないってだけ。

無理からぬことではありますけどね。

俺達は、帝国騎士団の制服を着て、帝国騎士団の隊舎にいながらも、中身は『青薔薇連合会』の幹部。

俺達に下手に情報を渡すような真似をしたら、帝国騎士団としては致命的。

で、結局俺とルルシーにやらせる仕事がなくて、二人で暇を持て余してるという訳である。

俺は別に良いんですけどね。

いくら暇でも、ルルシーと二人でお喋りしてたら、時間なんていくらでも過ぎていきますし。

何なら、二人で人生ゲームでもしましょうか。
 
二人だとつまんないですかね?

いやいや。ルルシーとなら、何をしても楽しいですよ。

「…どうします?リバーシでもします?」

「いや…。お前とボードゲームやっても、俺に勝ち目ないから…」

「そうですか?じゃあ、絵しりとりでもします?」

「俺、絵苦手なんだけど…」

…ふむ。

「仕方ないですね。じゃ、他の隊長達の部屋に行って、目覚まし時計のアラームを鳴らしまくって仕事妨害してやりましょうか」

「こら。ちょっと待て」

え?

ガシッ、とルルシーに腕を掴んで止められた。

とっても良い暇潰し法だと思ったのに。駄目なんですか?

「何をしようとしてるんだ、お前は。やめろ」

「えっ…。他の方法が良いですか?じゃあ防犯ブザーを持っていって鳴らしましょうか」

「そういう意味で言ってるんじゃない」

え?

アラームも防犯ブザーも駄目…。じゃあ何にしましょう?

大音量で競馬の中継でも流します?

「いくら自分が暇だからって、人様の仕事を妨害しちゃ駄目に決まってるだろ」

「…ルルシーは真面目ですね…」

でも、そんなところが好きですよ。