The previous night of the world revolution8~F.D.~

「全くもう、ルルシーったらシャイなんだから…」

誰がシャイだって?

「素直になれない、困ったちゃんですよ」

とか言いながら。

ルレイアは部屋の真ん中に、ずずず、と椅子を引き摺ってきた。

…?

「ルルシー、ちょっと椅子を支えてくれますか」

「え?あぁ、うん…良いけど」

「よいしょ、っと…」

俺が椅子を両手で支えてやると、ルレイアは、ひょいっ、と椅子の上に乗った。

かと思ったら、天井の照明をいじっている。

「…何やってんだ?」

「え?カメラとか、盗聴器が仕掛けられてないかと思って」

「あー…。…成程…」

ルリシヤがよくやってるアレな。

「俺を怒らせたらどうなるかは分かってるでしょうから、滅多なことはしないと思いますが…一応」

「そうだな…」

「俺とルルシーの神聖なイチャイチャベッドタイムを、穢れた帝国騎士共に見られるのは癪ですしね」

心が穢れてるのはお前だろ。

と言いたかったけど、ぐっと我慢した俺。偉い。

「念の為に、電源コンセントも確認して…っと。よし、大丈夫そうですね」

「そうか」

「念の為に、ルルシーのおっぱいも確認して…っと」

「何が念の為だ馬鹿。触るな変態!」

「よし、大丈夫そうですね」

…何が?

お前は一回、その穢れた煩悩を洗い流してこい。

油断も隙もない。

「ふー。それじゃくつろぎタイムと行きますか」

「くつろぐって、お前…」

入社初日に新入社員がソファに座ってくつろぐって、そんな会社ある?

絶対なんか間違ってるって。

「さっきルーシッドがくれた手土産って何なんです?」

「ん?あぁ…。えぇと…クッキーみたいだな」

「なーんだ、本当につまらないものですね」

ルーシッドとクッキーに謝れ。

「まぁ良いや。じゃあクッキーでもつまみながら、ティータイムを楽しみましょうか」

「…」

…自由過ぎんだろ。

緊張して固まってるよりはマシなのかもしれないけど。

初日からこれじゃあ、先が思いやられるというものだ。