散々こっちに骨を折らせておいて。
やっぱり直前になって、「あ、復籍の件ですが、やっぱやめますw」とか言い出すんじゃないだろうな。
あのルレイアなら、有り得るぞ。
「早く戻ってこないかな?」
オルタンスは、ずっとそわそわしながら待ってる。
歓迎のクラッカーを構えて。
お前はアレか。誕生日パーティーを待ちきれない子供か?
しかも、浮かれているのはオルタンスだけではないようで。
「ここにいたのか」
「あ…ルシェ…」
ルレイアの姉であるルシェが、わざわざやって来た。
どうやらルシェも、ルレイアが来るのが待ちきれないらしいな。
「ルレイアは?まだ来てないのか」
「あぁ…まだだな…」
既に思いっきり遅刻している時間なんだが。
あいつ、今日からだってちゃんと分かってるよな?
初日から重役出勤なんて、これが通常の一般団員だったら、前代未聞の反抗的な異端分子だが。
ルレイアなら…しょうがないよな。
何もかも、「ルレイアだから」の一言でどんなイレギュラーも納得出来てしまう。
魔法の言葉だな。
更に。
「あ、アドルファス殿…。ルシェ殿とオルタンス殿も。こちらにいらっしゃったんですね」
オルタンスとルシェに加えて、ルーシッドまで登場。
皆して、ルレイアの出待ちでもしてんのか?
俺は関係ないぞ。ルレイアが来ようが来るまいが、どうでも良いからな。
俺はただ通りかかっただけだ。
しかも、ルーシッドは。
「…ルーシッド、お前それ、何持ってんだ?」
何やら、白い紙袋を手に持っていた。
「あ、これ…。一応、入社祝い…と言うか、入団祝いです。大したものじゃないんですが…」
マジかよ。
お前もオルタンスみたいに、ルレイアの入団祝いに便乗するつもりか。
「以前、ルティス帝国総合大学に潜入していた時、ルレイア殿にはお世話になったので…」
あぁ、成程そういうことか。
そういや、そんなこともあったっけ…。
その時の恩返しの意味を込めて、それで入団祝いを用意したのか。
律儀な奴だよ。ルレイアと同居中、随分振り回されて難儀しただろうに。
それはそれ、これはこれでルレイアに恩義を感じているとは。
「残念ながら、ルレイアはまだ来てないぞ」
「え、そうなんですか…。…遅いですね…」
「あぁ…」
もしかして、このまま初日からサボタージュするつもりなんだろうか。
ルレイアなら有り得る。
あるいは、こちらから連絡してみるべきなんだろうか。
いや、でも下手なことをして、ルレイアの逆鱗に触れたくないしな。
あいつが自らここに来るまで、辛抱強く待つことにしよう。
やっぱり直前になって、「あ、復籍の件ですが、やっぱやめますw」とか言い出すんじゃないだろうな。
あのルレイアなら、有り得るぞ。
「早く戻ってこないかな?」
オルタンスは、ずっとそわそわしながら待ってる。
歓迎のクラッカーを構えて。
お前はアレか。誕生日パーティーを待ちきれない子供か?
しかも、浮かれているのはオルタンスだけではないようで。
「ここにいたのか」
「あ…ルシェ…」
ルレイアの姉であるルシェが、わざわざやって来た。
どうやらルシェも、ルレイアが来るのが待ちきれないらしいな。
「ルレイアは?まだ来てないのか」
「あぁ…まだだな…」
既に思いっきり遅刻している時間なんだが。
あいつ、今日からだってちゃんと分かってるよな?
初日から重役出勤なんて、これが通常の一般団員だったら、前代未聞の反抗的な異端分子だが。
ルレイアなら…しょうがないよな。
何もかも、「ルレイアだから」の一言でどんなイレギュラーも納得出来てしまう。
魔法の言葉だな。
更に。
「あ、アドルファス殿…。ルシェ殿とオルタンス殿も。こちらにいらっしゃったんですね」
オルタンスとルシェに加えて、ルーシッドまで登場。
皆して、ルレイアの出待ちでもしてんのか?
俺は関係ないぞ。ルレイアが来ようが来るまいが、どうでも良いからな。
俺はただ通りかかっただけだ。
しかも、ルーシッドは。
「…ルーシッド、お前それ、何持ってんだ?」
何やら、白い紙袋を手に持っていた。
「あ、これ…。一応、入社祝い…と言うか、入団祝いです。大したものじゃないんですが…」
マジかよ。
お前もオルタンスみたいに、ルレイアの入団祝いに便乗するつもりか。
「以前、ルティス帝国総合大学に潜入していた時、ルレイア殿にはお世話になったので…」
あぁ、成程そういうことか。
そういや、そんなこともあったっけ…。
その時の恩返しの意味を込めて、それで入団祝いを用意したのか。
律儀な奴だよ。ルレイアと同居中、随分振り回されて難儀しただろうに。
それはそれ、これはこれでルレイアに恩義を感じているとは。
「残念ながら、ルレイアはまだ来てないぞ」
「え、そうなんですか…。…遅いですね…」
「あぁ…」
もしかして、このまま初日からサボタージュするつもりなんだろうか。
ルレイアなら有り得る。
あるいは、こちらから連絡してみるべきなんだろうか。
いや、でも下手なことをして、ルレイアの逆鱗に触れたくないしな。
あいつが自らここに来るまで、辛抱強く待つことにしよう。


