…何だ。惚れたか?
「どうしました?」
「あ、いえ…。そのお洋服、何処かで見たことがありますわね…」
おいおい。ボケてるつもりか。
「見たことがあるも何も、帝国騎士団の制服ですよ」
「あぁ、言われてみれば…確かにそうですわね。…でも、どうしてルナニアさんが帝国騎士団の制服を…」
「お忘れですか?俺、今日から帝国騎士団に復帰するんですよ」
貴様の母親が、勝手に決めたからこうなってるんですよ。
全く、良い迷惑だ。
「そういえば…。今日からだったんですのね」
「えぇ。記念すべき初出勤日です」
まぁ、二回目なんですけどね。
再出勤日と言ったところか。
「そうなんですの…。残念ですわ。わたくし、今日はルナニアさんとショッピングに行こうと思ってましたのに…」
それは残念だったな。
つーか、お前はショッピングの前に、大学に行って授業を受けろ。
「済みません、今度のお休みの日に一緒に出掛けましょう」
「…仕方ありませんわね。頑張ってくださいな」
そう言って、マリーフィアはわざとらしく、俺の頬にそっとキスをした。
新妻が、出勤する夫に行ってらっしゃいのキスをするかのように。
気色悪っ。
これがルルシーだったなら、軽く敵対勢力を一掃するくらいのやる気が出るのになぁ…。
マリーフィアじゃ、げんなりするだけで、むしろ元気がマイナスですよ。
夜を共にして以来、マリーフィアとの距離がぐっと近づいた気がする。
俺としては、内心吐き気を催しているが。
それでも、顔だけはにっこりと微笑んでみせた。
「ありがとうございます、マリーフィアさん。行ってきます」
「えぇ。行ってらっしゃいませ」
笑顔で手を振るマリーフィアに、俺もまた笑顔で答え、自室を出た。
「どうしました?」
「あ、いえ…。そのお洋服、何処かで見たことがありますわね…」
おいおい。ボケてるつもりか。
「見たことがあるも何も、帝国騎士団の制服ですよ」
「あぁ、言われてみれば…確かにそうですわね。…でも、どうしてルナニアさんが帝国騎士団の制服を…」
「お忘れですか?俺、今日から帝国騎士団に復帰するんですよ」
貴様の母親が、勝手に決めたからこうなってるんですよ。
全く、良い迷惑だ。
「そういえば…。今日からだったんですのね」
「えぇ。記念すべき初出勤日です」
まぁ、二回目なんですけどね。
再出勤日と言ったところか。
「そうなんですの…。残念ですわ。わたくし、今日はルナニアさんとショッピングに行こうと思ってましたのに…」
それは残念だったな。
つーか、お前はショッピングの前に、大学に行って授業を受けろ。
「済みません、今度のお休みの日に一緒に出掛けましょう」
「…仕方ありませんわね。頑張ってくださいな」
そう言って、マリーフィアはわざとらしく、俺の頬にそっとキスをした。
新妻が、出勤する夫に行ってらっしゃいのキスをするかのように。
気色悪っ。
これがルルシーだったなら、軽く敵対勢力を一掃するくらいのやる気が出るのになぁ…。
マリーフィアじゃ、げんなりするだけで、むしろ元気がマイナスですよ。
夜を共にして以来、マリーフィアとの距離がぐっと近づいた気がする。
俺としては、内心吐き気を催しているが。
それでも、顔だけはにっこりと微笑んでみせた。
「ありがとうございます、マリーフィアさん。行ってきます」
「えぇ。行ってらっしゃいませ」
笑顔で手を振るマリーフィアに、俺もまた笑顔で答え、自室を出た。


