ルルシーとカラオケルームでデートし、その夜にマリーフィアと結ばれ。
本当の意味で夫婦となったその日から、数週間が過ぎ。
月が変わったその日、俺はカミーリア家の自室で、懐かしい衣装に袖を通していた。
…まさか、またこの制服を着る日が来るとは。
帝国騎士団の、不気味な白い制服を。
「…」
こうして真新しい制服を着ると、嫌でも思い出してしまう。
もう何年も前。地獄のような帝国騎士官学校を卒業し、人生で初めてこの制服に袖を通した、あの日のことを。
今着ている制服は、あの時と全く変わっていない。
だけど、同じ制服を着ているというのに、その服を着ている俺は、あの時とは全く変わってしまった。
まるで違う生き物になってしまった、と言っても良い。
あの頃の俺には、まだ未来に対する希望があった。
正しい者は救われ、傷はいつか癒えると信じていた。
…いや、信じていたと言うのは語弊があるな。
信じたかったのだ。この世には、まだ正義があると。
思わず、苦笑せずにいられない。
…我ながら、青い時期があったものですね。
そういや、あの頃はまだ童貞でしたからね。
信じられます?この俺にも、ルアリスみたいな童貞だった頃があるんですよ。
もう、遠い昔の話のように感じるな。
かつて期待と希望に満ちていたはずの、真っ白な制服は。
今では嫌悪と欺瞞の象徴でしかなく、今すぐこの白い制服を、真っ黒に染めたくなる。
「…改めて見ると、ダサい制服だなぁ…」
大昔から全然変わってないデザインらしいですよ。この制服。
伝統ある(笑)制服らしいですけど。
ルティス帝国のファッションリーダーたる俺にしてみれば、型式張った、時代遅れとしか言い様がない。
こんなダサい格好、申し訳なくて、ルレイア・ハーレムの会員の皆さんには見せられませんよ。
アクセサリーだって、華美なものは着用禁止。
精々シンプルな指輪だけとか、ワンポイントのネックレスだけとか、それくらいしか駄目なんだそう。
ピアスは禁止だし、髪飾りもブレスレットも禁止。
香水だって、いつものオリエンタルな香りはつけられない。
仕方なく、シトラス系のコロンを吹き付けてみた。
全然テンションが上がりませんね。はー、憂鬱な気分。
…すると、そこに拍車をかけるように。
「ルナニアさん。起きてらっしゃいます?」
「あ、マリーフィアさん…。おはようございます」
「おはようございますわ…。あら?その格好…」
今では名実共に、正式に夫婦として結ばれたマリーフィアが、俺の部屋にやって来た。
帝国騎士団の制服を着た俺を、マリーフィアはぽかんとして見つめていた。
本当の意味で夫婦となったその日から、数週間が過ぎ。
月が変わったその日、俺はカミーリア家の自室で、懐かしい衣装に袖を通していた。
…まさか、またこの制服を着る日が来るとは。
帝国騎士団の、不気味な白い制服を。
「…」
こうして真新しい制服を着ると、嫌でも思い出してしまう。
もう何年も前。地獄のような帝国騎士官学校を卒業し、人生で初めてこの制服に袖を通した、あの日のことを。
今着ている制服は、あの時と全く変わっていない。
だけど、同じ制服を着ているというのに、その服を着ている俺は、あの時とは全く変わってしまった。
まるで違う生き物になってしまった、と言っても良い。
あの頃の俺には、まだ未来に対する希望があった。
正しい者は救われ、傷はいつか癒えると信じていた。
…いや、信じていたと言うのは語弊があるな。
信じたかったのだ。この世には、まだ正義があると。
思わず、苦笑せずにいられない。
…我ながら、青い時期があったものですね。
そういや、あの頃はまだ童貞でしたからね。
信じられます?この俺にも、ルアリスみたいな童貞だった頃があるんですよ。
もう、遠い昔の話のように感じるな。
かつて期待と希望に満ちていたはずの、真っ白な制服は。
今では嫌悪と欺瞞の象徴でしかなく、今すぐこの白い制服を、真っ黒に染めたくなる。
「…改めて見ると、ダサい制服だなぁ…」
大昔から全然変わってないデザインらしいですよ。この制服。
伝統ある(笑)制服らしいですけど。
ルティス帝国のファッションリーダーたる俺にしてみれば、型式張った、時代遅れとしか言い様がない。
こんなダサい格好、申し訳なくて、ルレイア・ハーレムの会員の皆さんには見せられませんよ。
アクセサリーだって、華美なものは着用禁止。
精々シンプルな指輪だけとか、ワンポイントのネックレスだけとか、それくらいしか駄目なんだそう。
ピアスは禁止だし、髪飾りもブレスレットも禁止。
香水だって、いつものオリエンタルな香りはつけられない。
仕方なく、シトラス系のコロンを吹き付けてみた。
全然テンションが上がりませんね。はー、憂鬱な気分。
…すると、そこに拍車をかけるように。
「ルナニアさん。起きてらっしゃいます?」
「あ、マリーフィアさん…。おはようございます」
「おはようございますわ…。あら?その格好…」
今では名実共に、正式に夫婦として結ばれたマリーフィアが、俺の部屋にやって来た。
帝国騎士団の制服を着た俺を、マリーフィアはぽかんとして見つめていた。


