「…?ルレイア?」
「今言っただろ。ルレイアがどうのって…」
「そんなこと言ったか?」
いや、言ってただろ。
何だよ。何事もなかったフリして誤魔化すつもりなのか?
それともアレか。お前の願望が思わず口に出ただけ?
顔がいつもと変わらない真顔だから、冗談なのか本気なのか全然分からない。
「えぇっと…。じゃあ俺達の聞き間違いってことですか…?」
「そうだな。俺は何も変なことは…あ」
あ?
「来月からルレイアが帝国騎士団に戻ってくるらしい、とは言ったぞ。頭の隅に止めておいてくれ」
「…」
絶句。
…やっぱり聞き間違いじゃないじゃないかよ。お前。
「以上。今日の会議は終了だ。特に大きな議題もなく、平和に話し合いが済んで良かっ、」
「ちょっと待て。ちょっと待てお前、こら!」
「どうしたアドルファス。大きな声を出して」
何が「大きな議題もなく平和に」だ。
最後の最後で、今年一番ってくらい超特大級の爆弾が爆発したよ。
どういうことなんだ、これは一体。
「お前今、なんて言った?ルレイアが帝国騎士団に戻るって言ったか?」
「あぁ、言ったな」
「どういうことだよ…!?」
俺だけじゃなくて、他の隊長達も愕然としていた。
当然だが、特にルシェが。
「言葉通りの意味だ。ルレイアが戻ってくることになった」
「…それは何だ。ルレイアが遊びに来てくれる、ってことか?」
お前、よく言ってるもんな。
『青薔薇連合会』の幹部連中が攻め込んできても、「ルレイアが遊びに来てくれた」ってわくわくしてる有り様だから。
何らかの事情があって、またルレイアが訪ねてくるのかと思ったが。
「いや、遊びに来るんじゃない。ルレイアが戻ってきてくれるんだ」
「…帝国騎士に、ってことか?」
「そうだ。ルレイアを帝国騎士に戻してくれと頼まれてな。二つ返事で了承した」
「…」
…ごめん。
ちょっと、あまりに情報過多で、脳みその処理が追いつかない。
「ルレイアが…?帝国騎士に…?」
ルシェも呆然としている。
…間違いない。オルタンスだけが知っている何かがあるんだ。
「おい、オルタンス…。事情を詳しく説明してもらおうか」
「え?もう会議も終わったから、部屋に帰って『frontier』のMVを視聴しようと、」
「良いから説明しろ」
勝手に会議を終わらせようとするな。むしろ、今始まったまである。
さっきまでのは全部前座。
「…まさか…カミーリア家の当主が、ルレイアに何か…」
と、ルシェが気になることを口にした。
「よく分かったな、ルシェ。その通りだ」
「…!やはり…」
こくりと頷くオルタンスと、目を見開くルシェ。
…おい、どういうことだよ。二人だけで納得してんじゃねぇ。
「今言っただろ。ルレイアがどうのって…」
「そんなこと言ったか?」
いや、言ってただろ。
何だよ。何事もなかったフリして誤魔化すつもりなのか?
それともアレか。お前の願望が思わず口に出ただけ?
顔がいつもと変わらない真顔だから、冗談なのか本気なのか全然分からない。
「えぇっと…。じゃあ俺達の聞き間違いってことですか…?」
「そうだな。俺は何も変なことは…あ」
あ?
「来月からルレイアが帝国騎士団に戻ってくるらしい、とは言ったぞ。頭の隅に止めておいてくれ」
「…」
絶句。
…やっぱり聞き間違いじゃないじゃないかよ。お前。
「以上。今日の会議は終了だ。特に大きな議題もなく、平和に話し合いが済んで良かっ、」
「ちょっと待て。ちょっと待てお前、こら!」
「どうしたアドルファス。大きな声を出して」
何が「大きな議題もなく平和に」だ。
最後の最後で、今年一番ってくらい超特大級の爆弾が爆発したよ。
どういうことなんだ、これは一体。
「お前今、なんて言った?ルレイアが帝国騎士団に戻るって言ったか?」
「あぁ、言ったな」
「どういうことだよ…!?」
俺だけじゃなくて、他の隊長達も愕然としていた。
当然だが、特にルシェが。
「言葉通りの意味だ。ルレイアが戻ってくることになった」
「…それは何だ。ルレイアが遊びに来てくれる、ってことか?」
お前、よく言ってるもんな。
『青薔薇連合会』の幹部連中が攻め込んできても、「ルレイアが遊びに来てくれた」ってわくわくしてる有り様だから。
何らかの事情があって、またルレイアが訪ねてくるのかと思ったが。
「いや、遊びに来るんじゃない。ルレイアが戻ってきてくれるんだ」
「…帝国騎士に、ってことか?」
「そうだ。ルレイアを帝国騎士に戻してくれと頼まれてな。二つ返事で了承した」
「…」
…ごめん。
ちょっと、あまりに情報過多で、脳みその処理が追いつかない。
「ルレイアが…?帝国騎士に…?」
ルシェも呆然としている。
…間違いない。オルタンスだけが知っている何かがあるんだ。
「おい、オルタンス…。事情を詳しく説明してもらおうか」
「え?もう会議も終わったから、部屋に帰って『frontier』のMVを視聴しようと、」
「良いから説明しろ」
勝手に会議を終わらせようとするな。むしろ、今始まったまである。
さっきまでのは全部前座。
「…まさか…カミーリア家の当主が、ルレイアに何か…」
と、ルシェが気になることを口にした。
「よく分かったな、ルシェ。その通りだ」
「…!やはり…」
こくりと頷くオルタンスと、目を見開くルシェ。
…おい、どういうことだよ。二人だけで納得してんじゃねぇ。


