The previous night of the world revolution8~F.D.~

マリーフィアの為にレポートを代作した、その翌週。

「ルナニアさん、ルナニアさん」

「おっと、マリーフィアさん。どうしました?」

「先日、レポートを手伝ってもらったでしょう?覚えていらっしゃいます?」

勿論覚えてますよ。

ついでに言っておくと、「手伝った」という言い方には語弊がある。

「押し付けた」と言え。あくまで自分が主導でやったみたいな言い方をするな。

「はい。あの件がどうかしましたか?」

もしかして、教授にバレたか?

そのまま退学処分にされてしまえ。

「あのレポート、採点されて返却されたんですの。そうしたら…ほら」

「おぉ…。10点満点ですね」

10段階評価で10点なのだから、この上ない最高評価である。

さすが俺ですね。

「教授にも褒められましたよよ。他の学生はベルガモット王家について書いている中、一人だけシェルドニア王家について調べたって。着眼点が素晴らしいと褒められましたわ」

「そうですか。それは良かったです」

マリーフィアもさぞや焦ったろうな。

いくら褒められたって、それ自分の書いたレポートじゃないんだから。

「本当にありがとうございました、ルナニアさん。お陰で落第せずに済みそうですわ」

「良かったですね。今度はレポート、忘れないようにしてくださいね」

「ふふふ」

おい、笑って誤魔化そうとしてないか?

…良いか、俺は元々ルティス帝国総合大学に潜入していたことがあるんだからな。

いざとなったら教授に密告出来るんだってことを、覚えておいた方が良い。





…しかし。

マリーフィアは、今回のことで反省するどころか、むしろ味を占めたようで…。