ノリノリでレポートを書き終え。
一人で、ゆっくりと紅茶を飲んでくつろいでいると。
「ルナニアさん、ただいま戻りましたわ」
優雅にお買い物に行っていたマリーフィアが、両手に紙袋をたくさんぶら下げて戻ってきた。
おっと。お戻りですか。
「お帰りなさい、マリーフィアさん。楽しかったですか?」
「えぇ。お母様とお買い物なんて久し振りですから、楽しかったですわ」
今の、嫌味のつもりだったんですけどね。
それよりもマリーフィアは、買ってきた品物を見せびらかすことしか頭にないようで。
「見て下さいな、新しいお洋服ですの」
と言って、紙袋の中から、買ってきたばかりの服を出して見せてきた。
フリフリのピンク色のブラウスに、腰のところに巨大なリボンがついたワンピース。
ひらひらの花柄のスカートに、袖にも腰にも胸元にも、たっぷりとリボンがついた淡いピンクのコート。
おまけに、これまたピンク色のヒール付きのパンプスやら、大きなリボンのついた髪飾り。
赤いハート型のハンドバッグから、ピンクダイヤモンドをふんだんにあしらった腕時計まで。
出るわ出るわ。一体何軒はしごしたんだ?と聞きたくなる。
おまけに、全部少女趣味。
うわぁ…。ドン引きですよ。
常日頃、流行の最先端を追い求める俺とは、まるで正反対ですね。
酷い趣味だ。
「どうです?可愛いでしょう?」
「えぇ…。…そうですね…」
「良かった。どれも可愛くて、目移りしてしまったんですのよ。あんまり素敵なお洋服ばかりでしたから、全部買っちゃいましたわ」
豪遊。
貴族だからって、やりたい放題かよ。
俺が、押し付けられたレポート課題に必死になっている間に、随分とお買い物を楽しんだようじゃないか。
レポートの途中で、「余談だがこのレポートは代作である」との一文を挟んでおいてやったからな。
冗談ですけど。
でも、やっぱり書いておけば良かった。
「ルナニアさんが褒めてくれて、嬉しいですわ。早速着替えてきますわね」
いや、別に見たくないから着替えなくて良いですけど。
「あの、マリーフィアさん。レポートのことなんですが」
「…え?レポート?」
おい。もしかして忘れてたんじゃないだろうな。
人に押し付けておいて?
「課題のレポートですよ」
「…あ、そういえばそうでしたわね…」
本当に忘れてたのか。
人に押し付けて、自分は優雅に買い物して、挙げ句に人に押し付けたことさえ忘れるのか。
メリーディアは、これまでよくこの女の課題を代作してあげたことだ。
有り難みの欠片もないじゃないか。
やっぱり、さっき書いたレポート、シュレッダーにかけてやろうかな。
一人で、ゆっくりと紅茶を飲んでくつろいでいると。
「ルナニアさん、ただいま戻りましたわ」
優雅にお買い物に行っていたマリーフィアが、両手に紙袋をたくさんぶら下げて戻ってきた。
おっと。お戻りですか。
「お帰りなさい、マリーフィアさん。楽しかったですか?」
「えぇ。お母様とお買い物なんて久し振りですから、楽しかったですわ」
今の、嫌味のつもりだったんですけどね。
それよりもマリーフィアは、買ってきた品物を見せびらかすことしか頭にないようで。
「見て下さいな、新しいお洋服ですの」
と言って、紙袋の中から、買ってきたばかりの服を出して見せてきた。
フリフリのピンク色のブラウスに、腰のところに巨大なリボンがついたワンピース。
ひらひらの花柄のスカートに、袖にも腰にも胸元にも、たっぷりとリボンがついた淡いピンクのコート。
おまけに、これまたピンク色のヒール付きのパンプスやら、大きなリボンのついた髪飾り。
赤いハート型のハンドバッグから、ピンクダイヤモンドをふんだんにあしらった腕時計まで。
出るわ出るわ。一体何軒はしごしたんだ?と聞きたくなる。
おまけに、全部少女趣味。
うわぁ…。ドン引きですよ。
常日頃、流行の最先端を追い求める俺とは、まるで正反対ですね。
酷い趣味だ。
「どうです?可愛いでしょう?」
「えぇ…。…そうですね…」
「良かった。どれも可愛くて、目移りしてしまったんですのよ。あんまり素敵なお洋服ばかりでしたから、全部買っちゃいましたわ」
豪遊。
貴族だからって、やりたい放題かよ。
俺が、押し付けられたレポート課題に必死になっている間に、随分とお買い物を楽しんだようじゃないか。
レポートの途中で、「余談だがこのレポートは代作である」との一文を挟んでおいてやったからな。
冗談ですけど。
でも、やっぱり書いておけば良かった。
「ルナニアさんが褒めてくれて、嬉しいですわ。早速着替えてきますわね」
いや、別に見たくないから着替えなくて良いですけど。
「あの、マリーフィアさん。レポートのことなんですが」
「…え?レポート?」
おい。もしかして忘れてたんじゃないだろうな。
人に押し付けておいて?
「課題のレポートですよ」
「…あ、そういえばそうでしたわね…」
本当に忘れてたのか。
人に押し付けて、自分は優雅に買い物して、挙げ句に人に押し付けたことさえ忘れるのか。
メリーディアは、これまでよくこの女の課題を代作してあげたことだ。
有り難みの欠片もないじゃないか。
やっぱり、さっき書いたレポート、シュレッダーにかけてやろうかな。


