場所を移動して。
「それで…マリーフィアさん、さっきお姉さんと何の話をしてたんですか?」
「それが…。その…」
もじもじ。
もじもじするな。さっさと言え。
「わたくし…ルティス帝国総合大学に通ってるんですの。ルナニアさん、ご存知でした?」
大学?
「あぁ…。そういえば、そうでしたね…」
全然大学に行ってる様子なくて、大抵家でのんびりしてるから。
もう単位はほとんど取って、あとは卒業を待つだけなのかと思っていたが…。
「ほら、最近色々ありましたでしょう?結婚式や、新婚旅行や…」
「…まぁ、そうですね」
「それで、つい大学を後回しにしてしまったんですの…。…そうしたら…」
「…はい」
「ちょっと、その…講義の出席日数が足りなくて…。それに、提出必須のレポート課題が出されていたのを忘れてしまってて…」
「…」
話の雲行きが、非常に怪しくなってきた。
「気づいたら、もう期限が迫っていて…。急がないと、必修科目の単位を落としてしまうことになってしまって…」
「…はぁ…そうなんですか…」
「そうなったら困るでしょう?」
そうですね。
自業自得だと思いますけどね。完全に。
「カミーリア家の息女たる者、単位を落として留年なんてことになったら、体裁が悪いですわ」
一人前に貴族としてのプライドがあるなら、課題くらい忘れずにやれよ。
頭悪いのか?この女。
俺でさえ、『ルティス帝国を考える会』の偵察の為に、ルティス帝国総合大学に潜入していた頃は、課題くらい真面目にやってたぞ。
「切羽詰まって困ってしまったので、わたくし、お姉様に課題をやってもらおうと思って」
「…」
「さっき頼みに行ったんですけど、断れてしまったんですの…」
残当。
メリーディアに禿同。
「お姉様は、わたくしが困っているのに助けてくれないんですのよ。冷たい方ですわ…」
涙目でメリーディアの非情さを訴えているが。
メリーディアには何の罪もない。課題くらい自分でやれ。
「まぁ…突然『課題をやってくれ』なんて頼まれたら、びっくりするのは当然でしょうね…」
しまった。つい本音が。
これでもかなりオブラートに包んだ方だぞ。
本当は、「お前頭おかしいのか。自分でやれ愚か者めが。そして留年してしまえ」くらい言いたいんですよ。
それを必死に我慢してるんです。
しかし、マリーフィアは。
「それは大丈夫ですわ。これまで、何回もお姉様に課題を頼んだことがありますから。初めてじゃありませんの」
常習犯。
それ、自慢げに言うことじゃないからな。
何が「大丈夫」なんだ?
ルティス帝国総合大学の教授に密告してやろうか。むしろ、それがマリーフィアの為なのでは?
「それで…マリーフィアさん、さっきお姉さんと何の話をしてたんですか?」
「それが…。その…」
もじもじ。
もじもじするな。さっさと言え。
「わたくし…ルティス帝国総合大学に通ってるんですの。ルナニアさん、ご存知でした?」
大学?
「あぁ…。そういえば、そうでしたね…」
全然大学に行ってる様子なくて、大抵家でのんびりしてるから。
もう単位はほとんど取って、あとは卒業を待つだけなのかと思っていたが…。
「ほら、最近色々ありましたでしょう?結婚式や、新婚旅行や…」
「…まぁ、そうですね」
「それで、つい大学を後回しにしてしまったんですの…。…そうしたら…」
「…はい」
「ちょっと、その…講義の出席日数が足りなくて…。それに、提出必須のレポート課題が出されていたのを忘れてしまってて…」
「…」
話の雲行きが、非常に怪しくなってきた。
「気づいたら、もう期限が迫っていて…。急がないと、必修科目の単位を落としてしまうことになってしまって…」
「…はぁ…そうなんですか…」
「そうなったら困るでしょう?」
そうですね。
自業自得だと思いますけどね。完全に。
「カミーリア家の息女たる者、単位を落として留年なんてことになったら、体裁が悪いですわ」
一人前に貴族としてのプライドがあるなら、課題くらい忘れずにやれよ。
頭悪いのか?この女。
俺でさえ、『ルティス帝国を考える会』の偵察の為に、ルティス帝国総合大学に潜入していた頃は、課題くらい真面目にやってたぞ。
「切羽詰まって困ってしまったので、わたくし、お姉様に課題をやってもらおうと思って」
「…」
「さっき頼みに行ったんですけど、断れてしまったんですの…」
残当。
メリーディアに禿同。
「お姉様は、わたくしが困っているのに助けてくれないんですのよ。冷たい方ですわ…」
涙目でメリーディアの非情さを訴えているが。
メリーディアには何の罪もない。課題くらい自分でやれ。
「まぁ…突然『課題をやってくれ』なんて頼まれたら、びっくりするのは当然でしょうね…」
しまった。つい本音が。
これでもかなりオブラートに包んだ方だぞ。
本当は、「お前頭おかしいのか。自分でやれ愚か者めが。そして留年してしまえ」くらい言いたいんですよ。
それを必死に我慢してるんです。
しかし、マリーフィアは。
「それは大丈夫ですわ。これまで、何回もお姉様に課題を頼んだことがありますから。初めてじゃありませんの」
常習犯。
それ、自慢げに言うことじゃないからな。
何が「大丈夫」なんだ?
ルティス帝国総合大学の教授に密告してやろうか。むしろ、それがマリーフィアの為なのでは?


