――――――…さて、舞台は再びカミーリア家に戻る。
俺はマリーフィアと共に、優雅に新婚生活(笑)を楽しんでいた。
マリーフィアに誘われるままに、一緒に演劇を観に行ったり、マリーフィアのお茶の相手をしたり。
下手くそなピアノを聴かされた時は、思わず閉口したものだが。
マリーフィアが「したい」と言うことには、俺は無条件で了承した。
内心「面倒くさっ」とか、「だるっ」と思うこともあった。
が、そんな態度はおくびにも出さず、にこやかに接待。
俺って偉い。大人の対応。
そうやって、マリーフィアの俺に対する好感度を上げていく。
策士だろう?
問題は、チョロいマリーフィアではない。
マリーフィアの姉の、メリーディアである。
相変わらずあの女は、俺を疑っているようで。
しょっちゅう俺を睨んでくるし、俺が何か企んでいないか、嗅ぎ回っているらしい。
全く失礼しちゃいますよ。俺が何を企んでると思ってるんですかね?
メリーディアの疑り深さだけが懸念事項だが、それ以外は概ね順調に事が運んでいる。
疑いを晴らす為に、メリーディアに接近し、信用を築く…という方法も、考えなくはなかったが。
幸いなことに、メリーディアは妾の子という立場のせいで、カミーリア家での立場は低い。
無理をしてメリーディアに取り入るよりは、マリーフィアと、カミーリア家の現当主であるユリーフィア母を味方につけた方が良い。
そう判断して、今のところメリーディアは、好きなように泳がせている。
一刻も早く、マリーフィアとユリーフィア母から全幅の信頼を寄せられるようになりたい、と画策していたある日のこと。
経験値+好感度稼ぎの為に、マリーフィアをデートにでも誘おうと、彼女を探していたのだが。
廊下を歩いていた使用人に、「マリーフィアさんは何処ですか?」と尋ねると。
「メリーディアお嬢様のところじゃないでしょうか」とのことだったので。
俺はマリーフィアを探して、メリーディアの部屋を訪ねてみることにした。
すると。
「…お願い、お姉様」
「駄目よ、前もそうだったじゃない…。今度は自分で何とかしなさい」
「それが出来ないから、お姉様に頼んでるんじゃないですの」
「そんなこと言われても…。私はもう手伝ってあげられないわ」
部屋の近くに来ると、扉も壁も薄い室内から、マリーフィアとメリーディア姉妹の話し声が聞こえてきた。
マリーフィアとユリーフィア母、それに俺の部屋は、日当たりも良く、屋敷の中で一番快適な部屋を充てがわれているのに。
メリーディアの部屋は、その真逆。
日当たりも悪いし、狭く、まるで隅っこに追いやられるかのように、一番端の部屋だった。
その部屋に、マリーフィアがわざわざ足を運んだということは…。
恐らく、どうしても必要な用事があったのではないかと思われる。
俺はマリーフィアと共に、優雅に新婚生活(笑)を楽しんでいた。
マリーフィアに誘われるままに、一緒に演劇を観に行ったり、マリーフィアのお茶の相手をしたり。
下手くそなピアノを聴かされた時は、思わず閉口したものだが。
マリーフィアが「したい」と言うことには、俺は無条件で了承した。
内心「面倒くさっ」とか、「だるっ」と思うこともあった。
が、そんな態度はおくびにも出さず、にこやかに接待。
俺って偉い。大人の対応。
そうやって、マリーフィアの俺に対する好感度を上げていく。
策士だろう?
問題は、チョロいマリーフィアではない。
マリーフィアの姉の、メリーディアである。
相変わらずあの女は、俺を疑っているようで。
しょっちゅう俺を睨んでくるし、俺が何か企んでいないか、嗅ぎ回っているらしい。
全く失礼しちゃいますよ。俺が何を企んでると思ってるんですかね?
メリーディアの疑り深さだけが懸念事項だが、それ以外は概ね順調に事が運んでいる。
疑いを晴らす為に、メリーディアに接近し、信用を築く…という方法も、考えなくはなかったが。
幸いなことに、メリーディアは妾の子という立場のせいで、カミーリア家での立場は低い。
無理をしてメリーディアに取り入るよりは、マリーフィアと、カミーリア家の現当主であるユリーフィア母を味方につけた方が良い。
そう判断して、今のところメリーディアは、好きなように泳がせている。
一刻も早く、マリーフィアとユリーフィア母から全幅の信頼を寄せられるようになりたい、と画策していたある日のこと。
経験値+好感度稼ぎの為に、マリーフィアをデートにでも誘おうと、彼女を探していたのだが。
廊下を歩いていた使用人に、「マリーフィアさんは何処ですか?」と尋ねると。
「メリーディアお嬢様のところじゃないでしょうか」とのことだったので。
俺はマリーフィアを探して、メリーディアの部屋を訪ねてみることにした。
すると。
「…お願い、お姉様」
「駄目よ、前もそうだったじゃない…。今度は自分で何とかしなさい」
「それが出来ないから、お姉様に頼んでるんじゃないですの」
「そんなこと言われても…。私はもう手伝ってあげられないわ」
部屋の近くに来ると、扉も壁も薄い室内から、マリーフィアとメリーディア姉妹の話し声が聞こえてきた。
マリーフィアとユリーフィア母、それに俺の部屋は、日当たりも良く、屋敷の中で一番快適な部屋を充てがわれているのに。
メリーディアの部屋は、その真逆。
日当たりも悪いし、狭く、まるで隅っこに追いやられるかのように、一番端の部屋だった。
その部屋に、マリーフィアがわざわざ足を運んだということは…。
恐らく、どうしても必要な用事があったのではないかと思われる。


