The previous night of the world revolution8~F.D.~

更に、恐ろしいことに。

「お…。ルヴィア、これルヴィアの嫁に、だって」

「えっ。フューニャにもお土産買ってきてくれたんですか」

そうみたいだな。

ルヴィア嫁にとって、故郷の土産だからな。きっと格別な思いだろう。

「どれどれ、ちょっと中身を見させてもらって…。あっ、これは…」

「…何だったんだ?」

「秘境の里の占いグッズですね」

ルヴィアは、お土産の包みの中を見せてくれた。

思わず、心臓が止ま(ry。

占いじゃないだろ。確実に人を呪い殺す為のグッズだ。

「良かった。フューニャ、喜ぶだろうなぁ…。ルレイアさんにお礼言っておかないと」

嫁の喜ぶ顔を思い浮かべて、ほくほく顔のルヴィアである。

呪いのグッズをプレゼントされているのに、これである。

駄目だ…。ルヴィアの奴、完全に感覚が麻痺してる…。

「華弦さんにもお土産があるんだね。彼女にも、後で渡しておこう」

アイズが、段ボール箱の中に華弦宛てのお土産を見つけた。

…それも呪いのグッズじゃないだろうな?

お土産屋さんに、当たり前のように呪いのグッズを売ってる箱庭帝国もどうかと思うが。

これが箱庭帝国の名産品だと言われたら、否定することも出来ず。

「ルルシーさんは?何だったんですか。お土産」

と、ルーチェスが聞いてきた。

この流れで、お土産開けないといけないのか。俺も。

…分かったよ。 

中味が何であれ、ルレイアが俺の為に選んでくれたものだからな。

有り難く受け取っ、

「…ひぇっ…」

中から出てきたのは、人形浄流符。

完全に呪いのグッズです。本当にありがとうございました。

それなのに、ルーチェスは。

「おぉ。良かったですね、ルルシーさん」

「何が良かったんだよ。俺が呪われたことか?」

「まさか。これは箱庭帝国に伝わる、魔除けのお守りですよ」

出た。

何でもかんでも、「魔除け」とか「お守り」とか言っとけば誤魔化せると思うなよ。

「常に身につけておくと良いらしいですよ。スマホにでも貼ったらどうですか?」

「…冗談じゃねぇよ…」

スマホを取り出す度に、近くにいる人が悲鳴をあげるだろ。

ルレイアの奴…。俺がこういう反応をすることを分かってて送ってきたな?

相棒の悪趣味に閉口したが。

しかし、離れていても相変わらず、いつも通りのルレイアに、ちょっと安心した。

すると。

「あ、お手紙が入ってるわよ」

シュノが、お土産を全部出した段ボール箱の中に、もう一つ、ルレイアからの贈り物を見つけた。

本当だ。これは手紙じゃないか。

ルレイアからの手紙。そう思うと居ても立っても居られず。

俺は真っ先に手を伸ばして、誰よりも先に、その手紙を手に取った。