The previous night of the world revolution8~F.D.~

「ルヴィア…。どうしたんだ?それ、何だ?」

俺は慌ててルヴィアに駆け寄り、段ボール箱を持つのを手伝った。

結構ずっしり重いぞ。何だ?これ。

「俺宛ての荷物か…?」

「いえ…。ルルシーさん宛てでもあるんですが、皆さん宛てでもあるみたいですよ。ほら」

…どれ?

段ボール箱に貼られていた伝票を見ると、宛名が、「『青薔薇連合会』幹部一同+α様」になっている。

何だ、このふざけた宛名。

と思ったら。

「え、ルレイアだと…!?」

差出人を名前を見て、俺の目の色が変わった。

他の誰かだったら、このふざけた宛名の書き方だけで、イラッとしただろうが。

ルレイアなら話は別だ。

「ちょ、ちょっと開けさせてくれ」

「は、はい」

ルレイアからの荷物だと。

もしかして、何か危機を伝えるメッセージが同封されているんじゃ…。

「何だ何だ。ルレ公からの荷物?」

「ルレイア、何を送ってきたの?」

他の幹部組も、人生ゲームをやめて、引き寄せられるようにわらわらと寄ってきた。

段ボール箱を開けてみると、中から出てきたのは。

「え…何だこれ?」

付箋を貼り付けた荷物が、段ボール箱の中から出てきた。

付箋にはルレイアの字で、「シュノさんへ」とか、「ルリシヤへ」と書いてある。

どうやら、幹部組一人一人にあるらしい。

「これはアイズに…これはルーチェスにだな」

「アリューシャの!アリューシャのは!?」

うるせぇ。

「あるよ。ほら、これがアリューシャのだ」

「やったぜ!…って、何これ?」

知るかよ。

俺宛にもちゃんとある。「ルルシーへ」って。

しかも、俺だけ「ルルシーへ♡」ってハート付きなんだけど。

ハート付けんな。

「わぁ、見て見て。可愛い」

包みを開けたシュノが、ひらひらとしたワンピースみたいな民族衣装を取り出した。

「本当だ。可愛いね、シュノ」

「どうかな?似合う?」

早速、自分の身体に当てて見せてくれる。

おー…。似合ってるじゃないか。

「ふむ、よく似合うぞシュノ先輩。いつものゴスロリも似合うが、たまにはそういうのも良いな」

「さすがルレイア師匠。シュノさんに似合う服を、的確に選びますね」

本当。その見立て、審美眼は本物である。

傍にシュノがいなくても、この服なら似合いそう、って分かるんだろうな…。

「見てーアイ公。おやつもらった」

「良かったね、アリューシャ。早速、今日のおやつに食べようか」

「やったぜ!」

アリューシャ宛ての荷物は、箱庭帝国産のお団子だった。

で、さっきのシュノのワンピースも…箱庭帝国産。

…段々話が掴めてきたぞ。