The previous night of the world revolution8~F.D.~

――――――…ルレイアが、新婚旅行を終えてルティス帝国に戻ってきた、その数日後。

『青薔薇連合会』では。

「よーし、じゃあ次はアリューシャだな…。よし、6だ!」

「えぇと…6進んだら…。『馴染みの骨董屋さんが、お宝の壺を勧めてくれました。買いますか?』だって」

「マジ?壺?いくらなの?」

「3000万だそうだ、アリューシャ先輩」

「よっしゃ!ここは舞台の清水から飛び降りるつもりで…買う!」

「『しかし、真っ赤な偽物だった。手数料込みで、3800万失う…』だって」

「ぎゃーっ!」

…全く、何をやってるんだ、こいつらは。

何やっても良いけどさ。俺の部屋でやるなよ。

あと、舞台の清水って何?逆だよ。

「次はシュノだよ」

「う、うん。頑張るわ…。ルーレットを回して…えぇと、2だわ」

「じゃあ2進んで…『馴染みの骨董屋さんが、お宝の屏風を勧めてくれました。買いますか?』」

「出たな、馴染みの骨董屋!アリューシャを騙しやがって。今度はシュー公を騙すつもりか!?」

アリューシャがうるせぇ。

「4000万だって。どうする?シュノ」

「うーん…。…買わないわ。アリューシャの二の舞いは嫌だもの」

賢明な判断を下すシュノ。

しかし。

「『某お宝番組で、この間の屏風が一億円で紹介されていた!買っておけば良かった…』だって」

「ひうっ…」

…本物だったパターンか。悲しいな。

これには、シュノも涙目。

「マジ!?アリューシャは騙した癖に、シュー公には本物を売ったのかよ!ズルくね!?」

アリューシャには偽物を売り、シュノには本物を売る骨董屋。

理不尽だなぁ…。しかし、それが人生ゲームというものである。

「おっ、ルルシー先輩。珍しく興味のありそうな顔だな」

「どうです。一緒にやります?」

「別に興味のある顔なんてしてねーよ…」

あわよくば、俺を人生ゲームのパーティーに加えようとするな。

誰がやるか。仕事をしろ、お前ら。

こいつら、最近妙に人生ゲームにハマってるな…。現実に不満でもあるのか?

「あのな、お前ら…。少しは真面目に仕事をしたらどうなんだ」

「良いじゃない。最近、ルルシーに狙撃を教えてばかりいるから、息抜きに遊びたいって、アリューシャが」 

アイズ。お前がそうやって甘やかしばっかりするから。

アリューシャに狙撃の指南を頼んだのは俺だが、かと言って遊んで良い訳じゃないからな。

「仕事をしろ、お前ら。いい加減遊んでないで…」

と、本腰入れて叱ろうとした、その時。

「ルルシーさん。失礼します」

部屋の扉をノックして、ルヴィアが室内に入ってきた。

しかも。

「よいしょ、よいしょ…っと」

…何やら、重そうな段ボール箱を持って。