The previous night of the world revolution8~F.D.~

もっと、『ローズ・ブルーダイヤ』に関する情報を仕入れたいところだったが。

さすがに、これ以上詮索すると怪しまれかねない。

今日はこのくらいで満足するべきだろう。

大人しく引き下がってあげますよ。

「そうだったんですね。貴重なお話をありがとうございます」

「いいえ、良いんですのよ。それじゃあ、次は中庭に行きましょうか。そこでお茶にしませんこと?」

「良いですね。是非」

俺はマリーフィアに話を合わせ、後ろ髪を引かれるような思いで、宝物庫を後にした。