空港からタクシーに乗って、俺とマリーフィアはカミーリア家の屋敷に向かった。
俺だって一応、生まれは上級貴族の端くれだから。
それなりの豪邸で生まれ育った自覚はある。
それでも、カミーリア家の屋敷は、また別格だった。
「…凄い豪邸ですね…」
「あら。そういえば、ルナニアさんをわたくしの家に連れてくるのは、初めてでしたわね」
「えぇ、そうですね」
ウィスタリア家の屋敷の、軽く2倍はある。
一体何部屋あるんだ?と聞きたくなるほどの豪邸。
絶対こんな広さ、必要ないだろ。
「今日からここが、ルナニアさんのお家ですのよ。ゆっくりくつろいでくださいね」
「ありがとうございます、マリーフィアさん」
俺はにっこりと微笑んでみせたが。
腹の中では、「くつろげる訳ねーだろ」と思っていた。
あんたにとっては実家でも、俺にとってはアウェーなんだぞ。
ただでさえ、肩身の狭い婿入り婚なのに…。
俺の昔の経歴からしても、容易く受け入れられるはずがないのは自覚している。
カミーリア家の、ご立派なお屋敷に入るなり。
俺とマリーフィアは、まず真っ先に、カミーリア家の当主のもとに向かった。
つまり、マリーフィアの母親であり…俺にとって姑に当たる人物のもとに。
まずは、彼女に挨拶しないことには、俺はこの家に居る資格もない。
さて。姑と言えば、偏屈で嫌味っぽくて、嫁をいびることに魂を注いでいる…というのが、漫画やドラマのお決まりだが。
現実はどうでしょうね?
結婚式の時、軽く挨拶はしたけれど。
ちゃんと顔を合わせて話をするのは、これが初めてだ。
「お母様!ただいま戻りましたわ」
マリーフィアは、母親の部屋に飛び込んでいった。
部屋の中には、ゴテゴテとした厚化粧で、年甲斐もなく赤いドレスに身を包み。
大粒のダイヤモンドのネックレスと、大粒のサファイアの指輪と、両耳にはこれまた大粒のトパーズのイヤリングをつけ。
鼻が捩れそうな、甘ったるい趣味の悪い香水を吹き付けた、中年の女性が座っていた。
うわぁ…。…これが姑?
「まぁ、マリーフィア…。戻ってきたのね」
マリーフィアの母親、ユリーフィア・レーヌ・カミーリアは、娘の顔を見るなりソファから立ち上がり。
こちらに歩み寄ったかと思うと、しっかりとマリーフィアを抱き締めた。
感動の再会、って奴ですね。
俺だって一応、生まれは上級貴族の端くれだから。
それなりの豪邸で生まれ育った自覚はある。
それでも、カミーリア家の屋敷は、また別格だった。
「…凄い豪邸ですね…」
「あら。そういえば、ルナニアさんをわたくしの家に連れてくるのは、初めてでしたわね」
「えぇ、そうですね」
ウィスタリア家の屋敷の、軽く2倍はある。
一体何部屋あるんだ?と聞きたくなるほどの豪邸。
絶対こんな広さ、必要ないだろ。
「今日からここが、ルナニアさんのお家ですのよ。ゆっくりくつろいでくださいね」
「ありがとうございます、マリーフィアさん」
俺はにっこりと微笑んでみせたが。
腹の中では、「くつろげる訳ねーだろ」と思っていた。
あんたにとっては実家でも、俺にとってはアウェーなんだぞ。
ただでさえ、肩身の狭い婿入り婚なのに…。
俺の昔の経歴からしても、容易く受け入れられるはずがないのは自覚している。
カミーリア家の、ご立派なお屋敷に入るなり。
俺とマリーフィアは、まず真っ先に、カミーリア家の当主のもとに向かった。
つまり、マリーフィアの母親であり…俺にとって姑に当たる人物のもとに。
まずは、彼女に挨拶しないことには、俺はこの家に居る資格もない。
さて。姑と言えば、偏屈で嫌味っぽくて、嫁をいびることに魂を注いでいる…というのが、漫画やドラマのお決まりだが。
現実はどうでしょうね?
結婚式の時、軽く挨拶はしたけれど。
ちゃんと顔を合わせて話をするのは、これが初めてだ。
「お母様!ただいま戻りましたわ」
マリーフィアは、母親の部屋に飛び込んでいった。
部屋の中には、ゴテゴテとした厚化粧で、年甲斐もなく赤いドレスに身を包み。
大粒のダイヤモンドのネックレスと、大粒のサファイアの指輪と、両耳にはこれまた大粒のトパーズのイヤリングをつけ。
鼻が捩れそうな、甘ったるい趣味の悪い香水を吹き付けた、中年の女性が座っていた。
うわぁ…。…これが姑?
「まぁ、マリーフィア…。戻ってきたのね」
マリーフィアの母親、ユリーフィア・レーヌ・カミーリアは、娘の顔を見るなりソファから立ち上がり。
こちらに歩み寄ったかと思うと、しっかりとマリーフィアを抱き締めた。
感動の再会、って奴ですね。


