…で、俺はアリューシャの執務室を訪ね。
呑気な顔して昼寝中だったアリューシャを、無理矢理叩き起こし。
寝惚け眼のアリューシャに、「俺に狙撃を教えてくれ」と頼んだのだ。
何で狙撃なのかと言うと、それはまぁ、色々と理由はあるが。
いつだって最前線に突っ込みたがるルレイアをサポートする為に、狙撃の技術があったら役に立つんじゃないかと思ったからだ。
折角身近に狙撃のプロがいるんだから、教えを請うのも悪くないだろう?
そう思って、アリューシャと一緒に狙撃場までやって来た訳だが…。
「…くっ…。また外した…」
俺、狙撃の才能無さ過ぎないか?
全然当たらないんだけど。
「ぶはは。ルル公下手っぴ〜」
「ぐっ…」
アリューシャに煽られるなんて、こんな屈辱があるか?
悔しいが、でもそれは俺の八つ当たりというものだ。
俺が下手くそなのが悪い。どう考えても。
「俺…やっぱり才能ないのかな…」
こうも外しまくると、自信なくすぞ。
アリューシャみたいに、ペットボトルのキャップを狙ってるんじゃないんだぞ。
もっと的は大きいのに、それでも当たらないなんて…。
…しかし、アリューシャは俺の弱気を一笑に付した。
「んなことはねーだろ。アリューシャが最初にライフル持った時は、今のルル公よりもっと酷かったぞ?」
「…そうなのか?」
「おぉ。アリューシャは元々、なーんの才能もなかったからなー。才能どころか名前もなかったぜ」
ついさっき、遠くのペットボトルキャップを射抜いた奴に、「才能ない」と言われてもな。
嫌味にしか聞こえないぞ。
「才能がないことはないだろ」
本当に才能のない奴が、『青薔薇連合会』の幹部になれるはずない。
「そうだな。ゴキブリの才能ならあったっけ」
「そういうことじゃなくてな…」
「まーアリューシャの場合、師匠が良かったからなー」
…師匠?
アリューシャの狙撃の師匠のことか。
そういえばアリューシャは、『青薔薇連合会』に来る前、別の組織にいたんだっけ…。
「その人に言われたんだよ。どんだけ時間かかっても良いから、一つのことを極めろってな」
「…だから、狙撃を極めたのか?」
「そ。アリューシャ馬鹿だからなー。一個のこと極めるので精一杯だよ。これがほんとの、馬鹿の一つ覚えってな」
ドヤ顔で言うんじゃない。
俺がアリューシャを「馬鹿」と罵るのは良いけど、アリューシャ自身が自分を馬鹿だと卑下するな。
「1億万回外したって良いんだよ。ここぞという、肝心な時に一発当てさえすればな」
という持論を展開して、アリューシャは自分のスナイパーライフルを構え。
遠くにある空き缶を、一瞬で、すこーん、と撃ち抜いた。
…お見事。
「分かった。ありがとうな、アリューシャ…。俺、もう少し頑張ってみるよ」
「おぉ。お礼はポテチ3袋で良いぞ」
ちゃっかりした奴だよ、お前は。
呑気な顔して昼寝中だったアリューシャを、無理矢理叩き起こし。
寝惚け眼のアリューシャに、「俺に狙撃を教えてくれ」と頼んだのだ。
何で狙撃なのかと言うと、それはまぁ、色々と理由はあるが。
いつだって最前線に突っ込みたがるルレイアをサポートする為に、狙撃の技術があったら役に立つんじゃないかと思ったからだ。
折角身近に狙撃のプロがいるんだから、教えを請うのも悪くないだろう?
そう思って、アリューシャと一緒に狙撃場までやって来た訳だが…。
「…くっ…。また外した…」
俺、狙撃の才能無さ過ぎないか?
全然当たらないんだけど。
「ぶはは。ルル公下手っぴ〜」
「ぐっ…」
アリューシャに煽られるなんて、こんな屈辱があるか?
悔しいが、でもそれは俺の八つ当たりというものだ。
俺が下手くそなのが悪い。どう考えても。
「俺…やっぱり才能ないのかな…」
こうも外しまくると、自信なくすぞ。
アリューシャみたいに、ペットボトルのキャップを狙ってるんじゃないんだぞ。
もっと的は大きいのに、それでも当たらないなんて…。
…しかし、アリューシャは俺の弱気を一笑に付した。
「んなことはねーだろ。アリューシャが最初にライフル持った時は、今のルル公よりもっと酷かったぞ?」
「…そうなのか?」
「おぉ。アリューシャは元々、なーんの才能もなかったからなー。才能どころか名前もなかったぜ」
ついさっき、遠くのペットボトルキャップを射抜いた奴に、「才能ない」と言われてもな。
嫌味にしか聞こえないぞ。
「才能がないことはないだろ」
本当に才能のない奴が、『青薔薇連合会』の幹部になれるはずない。
「そうだな。ゴキブリの才能ならあったっけ」
「そういうことじゃなくてな…」
「まーアリューシャの場合、師匠が良かったからなー」
…師匠?
アリューシャの狙撃の師匠のことか。
そういえばアリューシャは、『青薔薇連合会』に来る前、別の組織にいたんだっけ…。
「その人に言われたんだよ。どんだけ時間かかっても良いから、一つのことを極めろってな」
「…だから、狙撃を極めたのか?」
「そ。アリューシャ馬鹿だからなー。一個のこと極めるので精一杯だよ。これがほんとの、馬鹿の一つ覚えってな」
ドヤ顔で言うんじゃない。
俺がアリューシャを「馬鹿」と罵るのは良いけど、アリューシャ自身が自分を馬鹿だと卑下するな。
「1億万回外したって良いんだよ。ここぞという、肝心な時に一発当てさえすればな」
という持論を展開して、アリューシャは自分のスナイパーライフルを構え。
遠くにある空き缶を、一瞬で、すこーん、と撃ち抜いた。
…お見事。
「分かった。ありがとうな、アリューシャ…。俺、もう少し頑張ってみるよ」
「おぉ。お礼はポテチ3袋で良いぞ」
ちゃっかりした奴だよ、お前は。


