で、ルアリスおすすめの箱庭帝国料理の店に行ってみたのだが。
案の定、料理がテーブルに運ばれてくるなり。
「…何だか、思ってたのと違いますわ…」
あからさまに落胆するマリーフィア。
シェフおすすめのコース料理を頼んだのだが、テーブルに並ぶ料理は、お洒落なスープやパスタや、美味しそうな魚のムニエルや子羊のステーキ…などではなく。
すいとんの浮いた透明な汁物や、野菜の茎の漬け物。
雑穀の混じった薄味のお粥、これまた薄味の野菜の煮物。
山菜のお浸しと、デザートに甘みのない小さな団子のようなものがいくつか。それに干した果物。
飲み物は、渋い漢方薬みたいなお茶。
お洒落なワインやシャンパンなどはない。
「これが…箱庭帝国の郷土料理ですの…?」
「そうらしいですね」
「精進料理の間違いじゃなくって?」
まぁ、そう言っても過言ではないかもしれない。
「でも一応、肉もありますよ。ビーフジャーキーみたいですけど」
俺は、濃い茶色の薄い干し肉を指差した。
とは言ってもビーフじゃないでしょうから、ビーフジャーキーではないですが。
何の肉でしょうね。箱庭帝国の庶民が牛肉なんて食べられたはずがないから。
豚、イノシシ…。あるいは、犬や猫かもしれませんね?
なんて、言ったらマリーフィアは卒倒しそうだ。
「ジャーキー…ですの?飼い犬の食べ物ではなくて…?」
「普通に人間でも食べれますよ」
「…」
恐る恐る、マリーフィアはビーフジャーキーを指で摘んで口に入れた。
しかし。
「ううっ…。硬い、それに獣臭い…!」
俺も試しに食べてみましたけど。
うん、成程。これは確実に牛肉ではないですね。
美味しい訳ではない。だが、不味いとも言えない。
ワイルドな味です。
「それに…これは何ですの…?」
マリーフィアは怪訝そうな顔で、スプーンを使って透明なスープに浮かぶ、すいとんをすくった。
「すいとんですよ」
「す、すいとん…?」
「えぇと…メニューを見たところ…。…どんぐり粉で作ったすいとんのようですね」
「どんぐり…!?どんぐりなんて食べられるんですの…!?」
「えぇ。念入りにアク抜きすれば食べられるそうですよ」
何ならアク抜きしなくても、ゴキブリ時代のアリューシャなんか、殻を割ってそのまま食べてたそうですよ。
どんぐりとはいえ粉にして使っているから、そうと言われなきゃ気づきませんね。
何処となくほろ苦さを感じる。
「それに…味付けも薄くて、ほとんど味がしませんし…」
ほとんどの料理が、ほぼ塩味のみですね。
あとは、ふんだんに素材の味を活かしている。
「箱庭帝国の人々は…薄味が好きなんですの?」
「単に、塩以外の調味料が手に入らなかったんだと思いますよ」
砂糖が貴重品だったって、昼間にルアリスが言っていたじゃないですか。
塩だけでも、手に入るなら御の字だったと言うべきでしょうか。
良いじゃないですか。健康になれそうな味ですよ。
何度も言いますけど、シェルドニア王国でミミズペーストを食べるよりはマシでは?
案の定、料理がテーブルに運ばれてくるなり。
「…何だか、思ってたのと違いますわ…」
あからさまに落胆するマリーフィア。
シェフおすすめのコース料理を頼んだのだが、テーブルに並ぶ料理は、お洒落なスープやパスタや、美味しそうな魚のムニエルや子羊のステーキ…などではなく。
すいとんの浮いた透明な汁物や、野菜の茎の漬け物。
雑穀の混じった薄味のお粥、これまた薄味の野菜の煮物。
山菜のお浸しと、デザートに甘みのない小さな団子のようなものがいくつか。それに干した果物。
飲み物は、渋い漢方薬みたいなお茶。
お洒落なワインやシャンパンなどはない。
「これが…箱庭帝国の郷土料理ですの…?」
「そうらしいですね」
「精進料理の間違いじゃなくって?」
まぁ、そう言っても過言ではないかもしれない。
「でも一応、肉もありますよ。ビーフジャーキーみたいですけど」
俺は、濃い茶色の薄い干し肉を指差した。
とは言ってもビーフじゃないでしょうから、ビーフジャーキーではないですが。
何の肉でしょうね。箱庭帝国の庶民が牛肉なんて食べられたはずがないから。
豚、イノシシ…。あるいは、犬や猫かもしれませんね?
なんて、言ったらマリーフィアは卒倒しそうだ。
「ジャーキー…ですの?飼い犬の食べ物ではなくて…?」
「普通に人間でも食べれますよ」
「…」
恐る恐る、マリーフィアはビーフジャーキーを指で摘んで口に入れた。
しかし。
「ううっ…。硬い、それに獣臭い…!」
俺も試しに食べてみましたけど。
うん、成程。これは確実に牛肉ではないですね。
美味しい訳ではない。だが、不味いとも言えない。
ワイルドな味です。
「それに…これは何ですの…?」
マリーフィアは怪訝そうな顔で、スプーンを使って透明なスープに浮かぶ、すいとんをすくった。
「すいとんですよ」
「す、すいとん…?」
「えぇと…メニューを見たところ…。…どんぐり粉で作ったすいとんのようですね」
「どんぐり…!?どんぐりなんて食べられるんですの…!?」
「えぇ。念入りにアク抜きすれば食べられるそうですよ」
何ならアク抜きしなくても、ゴキブリ時代のアリューシャなんか、殻を割ってそのまま食べてたそうですよ。
どんぐりとはいえ粉にして使っているから、そうと言われなきゃ気づきませんね。
何処となくほろ苦さを感じる。
「それに…味付けも薄くて、ほとんど味がしませんし…」
ほとんどの料理が、ほぼ塩味のみですね。
あとは、ふんだんに素材の味を活かしている。
「箱庭帝国の人々は…薄味が好きなんですの?」
「単に、塩以外の調味料が手に入らなかったんだと思いますよ」
砂糖が貴重品だったって、昼間にルアリスが言っていたじゃないですか。
塩だけでも、手に入るなら御の字だったと言うべきでしょうか。
良いじゃないですか。健康になれそうな味ですよ。
何度も言いますけど、シェルドニア王国でミミズペーストを食べるよりはマシでは?


