「こ…これの何処が魔除けなんですの?呪いのお面の間違いなんじゃありませんの」
箱庭帝国の名産品、不気味なお面にビビりまくるマリーフィア。
「とんでもない。むしろ、不気味であればあるほど良いんですよ。箱庭帝国では、病気や怪我をした人にお見舞いとして、このお面をプレゼントする風習があるんです」
「そ、それは…とどめを刺すという意味で…?」
具合の悪い時にこれを見たら、普通卒倒しますもんね。
箱庭帝国以外だったら、こんなものプレゼントされたら悪意以外の何物でもない。
しかし。
「まさか。わざとおどろおどろしいお面を渡して、病魔が気味悪がって逃げていくように、というおまじないなんです」
「あ、そ…。そういう意味なんですの…」
それを聞くと、ちょっと納得しますけど。
「わたくしは…もし病気になっても、これはもらいたくないですわ…」
マリーフィアの本音がぽろり。
分からなくもないですね。
じゃああなたがもし病気で寝込むことがあったら、箱庭帝国からこのお面を取り寄せることにします。
「ほ、他に…もっとマシなお土産はありませんの?ほら、あっちのお店とか…」
「あぁ。あのお店はお土産ではなく、飲食店ですよ。甘味処です」
マリーフィアが指差したお店を見て、ルアリスが説明した。
「まぁ、甘いもの?」
「行ってみますか?」
「えぇ。是非食べてみたいですわ」
とのこと。
じゃ、ちょっと休憩することにしましょうか。
…果たして箱庭帝国の甘味処が、マリーフィアの期待通りであれば良いのだが。
店内に入ると、ルアリスが注文し、俺とマリーフィアは先に客席に座った。
そのまましばらく待っていると、店員さんが、三人分のお椀とスプーンを持ってやって来た。
「お待たせしました」
「まぁ、美味しそ…。…って、これ、何ですの?」
甘いものと聞いて、期待していたに違いないマリーフィア。
お椀の中に入っている、白っぽいお汁粉みたいな食べ物を見て、ポカンとしていた。
マリーフィアのことだから、スイーツと言えば、ケーキやクッキーやプリンや、そういう砂糖とミルクとバターたっぷりの、リッチな洋菓子を期待していんだろう。
しかし、ここは箱庭帝国。
ルティス帝国の優雅なアフタヌーンティーのようには行きませんよ。
「どうぞ、食べてみてください」
ルアリスは俺達にそう勧めて、自分も率先してスプーンを手に取り、その白いお汁粉に口をつけた。
俺も、そんなルアリスに続いた。
…うん。想像していた通りの味だ。
「…」
一人遅れたマリーフィアは、先にお汁粉に口をつける俺とルアリスを、順番に見つめ。
自分だけ食べない訳にはいかないと思ったのか、意を決してスプーンを手に取った。
恐る恐る、スープを少しすくって、口に入れると。
「…うっ…」
「どうですか?マリーフィア殿」
「あ…甘い、ですわ…」
マリーフィアは顔をしかめて、俺の予想通りの反応をした。
箱庭帝国の名産品、不気味なお面にビビりまくるマリーフィア。
「とんでもない。むしろ、不気味であればあるほど良いんですよ。箱庭帝国では、病気や怪我をした人にお見舞いとして、このお面をプレゼントする風習があるんです」
「そ、それは…とどめを刺すという意味で…?」
具合の悪い時にこれを見たら、普通卒倒しますもんね。
箱庭帝国以外だったら、こんなものプレゼントされたら悪意以外の何物でもない。
しかし。
「まさか。わざとおどろおどろしいお面を渡して、病魔が気味悪がって逃げていくように、というおまじないなんです」
「あ、そ…。そういう意味なんですの…」
それを聞くと、ちょっと納得しますけど。
「わたくしは…もし病気になっても、これはもらいたくないですわ…」
マリーフィアの本音がぽろり。
分からなくもないですね。
じゃああなたがもし病気で寝込むことがあったら、箱庭帝国からこのお面を取り寄せることにします。
「ほ、他に…もっとマシなお土産はありませんの?ほら、あっちのお店とか…」
「あぁ。あのお店はお土産ではなく、飲食店ですよ。甘味処です」
マリーフィアが指差したお店を見て、ルアリスが説明した。
「まぁ、甘いもの?」
「行ってみますか?」
「えぇ。是非食べてみたいですわ」
とのこと。
じゃ、ちょっと休憩することにしましょうか。
…果たして箱庭帝国の甘味処が、マリーフィアの期待通りであれば良いのだが。
店内に入ると、ルアリスが注文し、俺とマリーフィアは先に客席に座った。
そのまましばらく待っていると、店員さんが、三人分のお椀とスプーンを持ってやって来た。
「お待たせしました」
「まぁ、美味しそ…。…って、これ、何ですの?」
甘いものと聞いて、期待していたに違いないマリーフィア。
お椀の中に入っている、白っぽいお汁粉みたいな食べ物を見て、ポカンとしていた。
マリーフィアのことだから、スイーツと言えば、ケーキやクッキーやプリンや、そういう砂糖とミルクとバターたっぷりの、リッチな洋菓子を期待していんだろう。
しかし、ここは箱庭帝国。
ルティス帝国の優雅なアフタヌーンティーのようには行きませんよ。
「どうぞ、食べてみてください」
ルアリスは俺達にそう勧めて、自分も率先してスプーンを手に取り、その白いお汁粉に口をつけた。
俺も、そんなルアリスに続いた。
…うん。想像していた通りの味だ。
「…」
一人遅れたマリーフィアは、先にお汁粉に口をつける俺とルアリスを、順番に見つめ。
自分だけ食べない訳にはいかないと思ったのか、意を決してスプーンを手に取った。
恐る恐る、スープを少しすくって、口に入れると。
「…うっ…」
「どうですか?マリーフィア殿」
「あ…甘い、ですわ…」
マリーフィアは顔をしかめて、俺の予想通りの反応をした。


