案の定、ルアリスはそわそわしながら俺を待っていた。
「お待たせしました」
「あっ…。ルレイア殿…」
聞きたいことが山ほどあってうずうずしてる、って顔だな。
どうぞ。今なら隣にマリーフィアもいないし。
好きなことを質問してくださいよ。可能な限り正直に答えてあげます。
…と、思ったが。
「…聞きたいことはたくさんありますけど、きっと何か事情があるんですよね?」
細かい質問をする代わりに、ルアリスはそう尋ねた。
「えぇ。想像の通りです」
「そうですか…。…今でもルレイア殿は、相変わらずルルシー殿一筋なんですよね?」
「当たり前じゃないですか」
誰が隣にいたって、何処にいたって、俺の心にはいつだってルルシーがいる。
それは変わらない事実だ。
「…良かった。それを聞けて安心しました」
ルアリスは、心底ホッとしたように呟いた。
「聞かないんですか?何であんな小娘と結婚したのか、とか」
「それは…確かに気になりますけど…。俺が聞いても良いことなんですか?」
さぁ。それはどうでしょうね。
「ルレイア殿。あなたはこの箱庭帝国を救う為に力を尽くしてくださった。その恩を、俺は忘れていません」
「そうですか」
「あなたに恩返し出来るなら、俺はどんなことでもします。あなたが助けを求めているなら手を貸します。詳しい事情は聞きません」
…へぇ。
随分と律儀な「忠犬」ぶりじゃないか。
「だから、俺に出来ることを何でも言ってください」
…話が早くて助かりますよ。
「あなたにして欲しいことは一つ。俺とマリーフィアの新婚旅行の専属ガイドを務めて欲しいだけです」
「…それだけで良いんですか?」
「えぇ。一週間、付きっきりでね」
「…付きっきりですか…」
露骨に表情が曇るルアリス。
ほう。何か不満なのか?
「何か思うところでも?」
「あ、いえ…」
「成程。丸々一週間も俺に付き合うのは御免だ、と言いたい訳ですね?」
さっきまで殊勝な態度だった癖に、突然、随分と生意気なこと言うじゃないか。
…思い知らせてやりましょうか?
「ち、違います。そうではなく…その、一週間付きっきりだと…家に帰れないのが…ちょっと…」
…家?
「…あぁ。嫁や愛人とイチャイチャ出来ないのが不満ってことですか。ちょっと前まで童貞だった癖に、クソ生意気な…」
「あっ…。愛人なんていません。そうじゃなくて…その、子供が…」
子供?
「えぇと…。ルレイア殿にはまだ言ってませんでしたが、実はこの度…二人目の子供が生まれて…」
もじもじしながら、ルアリスがそう打ち明けた。
男のもじもじなんて、気持ち悪いにも程がある。普通に言え。
しかし、それは興味深いことを聞いた。
…初耳ですよ。
「お待たせしました」
「あっ…。ルレイア殿…」
聞きたいことが山ほどあってうずうずしてる、って顔だな。
どうぞ。今なら隣にマリーフィアもいないし。
好きなことを質問してくださいよ。可能な限り正直に答えてあげます。
…と、思ったが。
「…聞きたいことはたくさんありますけど、きっと何か事情があるんですよね?」
細かい質問をする代わりに、ルアリスはそう尋ねた。
「えぇ。想像の通りです」
「そうですか…。…今でもルレイア殿は、相変わらずルルシー殿一筋なんですよね?」
「当たり前じゃないですか」
誰が隣にいたって、何処にいたって、俺の心にはいつだってルルシーがいる。
それは変わらない事実だ。
「…良かった。それを聞けて安心しました」
ルアリスは、心底ホッとしたように呟いた。
「聞かないんですか?何であんな小娘と結婚したのか、とか」
「それは…確かに気になりますけど…。俺が聞いても良いことなんですか?」
さぁ。それはどうでしょうね。
「ルレイア殿。あなたはこの箱庭帝国を救う為に力を尽くしてくださった。その恩を、俺は忘れていません」
「そうですか」
「あなたに恩返し出来るなら、俺はどんなことでもします。あなたが助けを求めているなら手を貸します。詳しい事情は聞きません」
…へぇ。
随分と律儀な「忠犬」ぶりじゃないか。
「だから、俺に出来ることを何でも言ってください」
…話が早くて助かりますよ。
「あなたにして欲しいことは一つ。俺とマリーフィアの新婚旅行の専属ガイドを務めて欲しいだけです」
「…それだけで良いんですか?」
「えぇ。一週間、付きっきりでね」
「…付きっきりですか…」
露骨に表情が曇るルアリス。
ほう。何か不満なのか?
「何か思うところでも?」
「あ、いえ…」
「成程。丸々一週間も俺に付き合うのは御免だ、と言いたい訳ですね?」
さっきまで殊勝な態度だった癖に、突然、随分と生意気なこと言うじゃないか。
…思い知らせてやりましょうか?
「ち、違います。そうではなく…その、一週間付きっきりだと…家に帰れないのが…ちょっと…」
…家?
「…あぁ。嫁や愛人とイチャイチャ出来ないのが不満ってことですか。ちょっと前まで童貞だった癖に、クソ生意気な…」
「あっ…。愛人なんていません。そうじゃなくて…その、子供が…」
子供?
「えぇと…。ルレイア殿にはまだ言ってませんでしたが、実はこの度…二人目の子供が生まれて…」
もじもじしながら、ルアリスがそう打ち明けた。
男のもじもじなんて、気持ち悪いにも程がある。普通に言え。
しかし、それは興味深いことを聞いた。
…初耳ですよ。


