【完】クズな彼の危険すぎる偏愛から逃げられない


「え~? だって最近よくふたりで会ってるじゃない」

「そ、それは」


動揺したわたしは、ついさっきソファーの上で藍くんに触れられたことを思い出してしまい、かーっと顔が熱くなる。


「なに、顔赤くしちゃって! もしかして襲われちゃった!?」

「お、おお、襲われたなんてそんな……っ!」

「そんなに顔赤くして否定されたって信じられないから! なにされたのっ?」


興味津々というように、瑛麻ちゃんが顔を近づけてくる。


なにを隠そう瑛麻ちゃんは、大の恋バナ好き。

瑛麻ちゃんがこうなったら、もうだれにも止められない。