「……というわけで、瑛麻ちゃん。どうしたらいいでしょう……」


わたしはこの状況を打破するため、恋愛の師匠である瑛麻ちゃんに教えを仰ぐことにした。

困った時には、瑛麻ちゃんに頼るのが一番だと知っている。


すると瑛麻ちゃんは顎に手を置き、「なるほど」と考え込んだあと、ぴこんと解決策を導き出す。


「この先に進むには、ゆるるんから誘惑するしかないね!」

「わたしが、誘惑……?」


ごくりと生唾をのみこむと、わたしの机に身を乗り出し、瑛麻ちゃんが詰め寄ってくる。