やがてこちらへ向かってくると思った足音が、非常階段手前の教室の中の中に消えていくと、ようやく唇がそっと離れた。 そしてわたしの両頬に手をあてがって、むっとしたように文句を言ってくる。 「キスしてる間、他のこと考えてたろ」 「だ、だって、見られちゃうかと思って……」 「むしろ見せつけてやろうかと思ったけど」 「なっぅ……」 やっぱりわたしは藍くんに乱されてばかり。