昼休み。

突然発情が起こりそうになって、わたしはこの談話室に藍くんを呼んだ。


あの日からこうして、藍くんはわたしに呼ばれるたびに身体の熱を治めてくれる。

乱暴で意地悪だけど、わたしに触れてくれる手だけは優しい。


「口開けて」

「ふ……ん……」


藍くんの手が伸びてきたかと思うと、わたしのスカートのすそから手を差し込んできた。

太ももに冷たい手が触れ、びくっと体が揺れて反応してしまう。

そんなところ、だれにも触れられたことない。


藍くんの長い指が太ももの輪郭をつーっと撫でる。


背筋がぞくぞくする……っ。


薬を飲んで抑えているからこの前ほど激しい発情は起きていないけれど、身体が熱くてつらい。


いけないと思うのに、恥ずかしさの奥に潜んだ快感を引きずり出され、抗うことができない。


藍くんから与えられる刺激に、身体と本能が支配される。