「なに?」 藍くんが、どこか切羽詰まったような熱っぽい表情でわたしを見下ろしてくる。 こんなに余裕のない藍くんの表情は初めて見た。 藍くんの瞳に貫かれていると、緊張が込み上げてくる。 けれどわたしの思いは、ひとつだった。 藍くんの唇の熱が引いた唇で、自分の思いを大切に紡ぐ。 「藍くん。……わたしと、番になってほしい」 どれだけ重大なことを口にしているか、理解しているつもりだった。 番になるっていうことは、一生一緒にいる契約を結ぶこと。 簡単な思い付きで切り出したわけじゃない。