俺をぶった由瑠の手は震えていた。 怒鳴った由瑠の声は涙に濡れていた。 視界を雨に邪魔されながらも小さくなっていく由瑠の後ろ姿を見て、ようやく取り返しのつかないとんでもないことをしでかしたことを悟った。 彼女なんていないくせに。 好きなのは、ずっとお前だけなのに。 たったひとりの大切な存在を守るどころか、汚い欲のままに深く傷つけた。 この日以来、俺は由瑠には手を出さないと決めた。 代わりに、由瑠への想いを発散させるように、また不特定多数の女の子と遊ぶようになった。