「蓮!おはようっ!」


「……おはよ、紗良」


清々しい朝。今日も、私は大好きな幼なじみと登校します。


高校二年の春。クラスは離れてしまったけど、それでも、放課後も朝も私と蓮はいつも一緒だ。


密かに私が蓮に想いを寄せてるのは、なかなか言えないこと。


だって、この関係が崩れるのは絶対に避けたいから。


でも、いつも私は焦っている。