「はあ…はあ…。」

目が覚めた。

どこまでが夢で、どこまでが現実か全然わからない。

「大丈夫?」

「え… 星川先生…?」

どういうこと?

今いるのはいつもの先生の家の私の部屋のベッドで。

でも目の前に星川先生がいる。

「昨日魚島先生に頼まれてたんだよ、日向の様子を帰りに見てって。
学校で相鍵貸て正解だったよ。日向倒れてたから」

「た…たおれる…?」

「覚えてないの?
玄関のところで倒れてたよ。大荷物背負って。
逃げようとしてたの?」

も、も、も、もしかして、家に戻ろうとしてたの…ばれた…?