ぐにゃっと視界が揺れたのと同時に、私の身体を星川先生が支えてくれる。 正確には、先生の腕の中にいたのだけど。 「よしよし、大丈夫だからな、一回深呼吸しようか」 「せんせにっ…はあっ…あいたいっ…はあっ…はあっ」 「大丈夫、俺がそばにいるからーー」 「わたしっ…! 魚島先生に、会いたいのっ…はあっ…はあっ…」 私がそう言うと。 「日向さん…!?」 目の前に、魚島先生がいた。 「せんせ…」 私を支えてくれていた星川先生の手がゆっくりはなれ、かわりに魚島先生が支えてくれる。