「とりあえずベット行こう。
倒れたら困るからおぶるよ。」

「あ、ありがと…。」

おそるおそる先生の背中にのって首のところに手をまわす。

「せんせ、ありがと…。いつも助けてくれて。」

私がそう言うと、先生はすぐに立ってリビングの電気を消して寝室へ向って歩きはじめた。

「日向さんは少し無理しすぎだと思うんだけどなあ。」

「私…?」

「たまにはゆっくりした方がいいと思うよ?」

頭を先生の肩において、首をぷるぷると横にふった。

「ま、とりあえず今日は寝よ?
俺もねむたくなったし。」

明日は学校休んでねー、と言った先生。