私はすぐに脇にはさみ、ボーッと数学のワークをながめてた。

「え、大丈夫?」

「…にゃにが?」

ボーッとしすぎて頭の中回転しないや…。

「えー?何てー?」

「むう…先生のいじわる。」

ぷくっと頬をふくらませると、先生は人指し指で頬の空気を抜いた。

「意地悪でごめんね?」

ピピピッ、ピピピッ、ピピピッ、ピピピッ

先生の言葉のすぐ後に音をならした体温計。

そっと体温計を抜いて、数字を見た私と先生。

「「39度…?」」

そこには、39.3とかかれていた。

39度なんて、出たことないよ…。

ど、ど、どうしよう…。

パニくる私のおでこに再び冷えピタを貼ってくれる先生。

「俺も今すんっごいビビってるから。今俺頑張って平常心たもってるんだよ?」

それはすごくわかる。

だって私もおどろいてるから。