目を覚ますと、目の前に魚島先生がいた。

「あ…せんせ…。」

「はあ…。
本当に日向さん、自分の体調ぐらい自分で管理してよ、心配だから」

「うぅ…ごめんなさい…」

「ほら、おぶるから帰るよ。のって」

そう言って私に背中を見せる先生。

「ん…。ありがとございます…。」

私は特に抵抗もせずに先生の背中に身体をつけた。

「じゃ、お邪魔しました。」

「あ…ああ、はい…。」

何か少し寂しそうに返事をする星川先生。

魚島先生は玄関で私の靴をもつと、すぐに外に出た。

それから私を助手席に乗せると、先生は運転席へ座り、ご丁寧に私のシートベルトをつけてくれる。

「日向さん、大丈夫?」