そう思うと同時に全身から力が抜けたのがわかった。

…倒れる。

そうわかっても体が横向きに床に引き付けられる。

自分の体を、元に戻せなかった。

ーーバタン。

意識が朦朧とする中、床に打ち付けた頭が痛む。

「日向ちゃん!?
ちょっ…先生!日向ちゃんが…!!」

奈々がすぐに先生を呼んでくれたけど、私の身体は起きてくれない。

「日向さん聞こえる?
ここ、どこかわかる?」

もう…だめ…。

意識が引っ張られるような感覚でふわふわしている。

「…せん、せ…」

「先生、うち保健室の先生呼んでくる!」

「うん、ありがとう。」

奈々と先生の声がする。