半径3cm未満に(2)

「いいんですか?送ってもらっても…」

「2人だけの秘密ね?」

先生はそう言うと、私の唇に指をあてた。

「…はい…。」

この時、私は赤面しまくっていたとしか言いようがない。

こんなことされてドキドキしない生徒はほとんどいないと思う。

「じゃ、帰ろっか。車出すから、お墓前で待ってて」

この学校は、少し歩いて角を曲がるとお墓があるのだが、あまり人は通らない。

さすが星川先生と感心しながら、私と先生は空き教室を出た。

それから私は外に出て、歩いてお墓へ向う。

少し歩いただけで、スカートがびちょびちょになっちゃったっけ。

「乗って」