半径3cm未満に(2)

私は一歩、一歩と後ずさりをしてそのまま近くの空き教室に入った。


そうしてそのまま隅に行くと、すとん、と全身の力が抜けたのがわかった。










それから、どれぐらいの時間がたったのかわからない。









ぷるぷると寒さに震えながら、私はこのままどうしようと思っていた時だった。

「ーー日向っ!!?」

「…ほしかわ…せんせ…?」

星川先生が、教室に入ってきた。

「日向…お前…。何でこんなところに...」